ID 同期ファイルの名前およびコンテンツの要件 name-and-content-requirements-for-id-synchronization-files

ファイルベースの ID 同期に使用される必須フィールド、構文および命名規則について説明します。これらの仕様に従って、ファイルコンテンツを命名し編成します。

NOTE
テキストスタイル(monospaced text斜体、括弧 [ ] ( )、その他)コード要素およびオプションを表します。詳しくは、コードおよびテキスト要素のスタイル規則を参照してください。

ファイル名構文および例 file-name-syntax

ID ファイル名には、以下の必須およびオプション要素が含まれます。

[adobe_id_] [c2c_id_]MASTERDPID_DPID[_DPID]_TIMESTAMP.sync[.SPLIT_NUMBER][.gz]

パラメーター
説明
adobe_id
ファイルを ID 同期ファイルとして識別する静的なプレフィックス。デバイス ID を他のデバイス ID または顧客 ID(DPUUID)と照合する際は、このプレフィックスを使用します。
c2c_id
People-Based Destinations の ID 同期ファイルとしてファイルを識別する静的なプレフィックス。顧客ID(DPUUID)を People-Based Destinations.のハッシュ化された電子メールアドレスと照合する際は、このプレフィックスを使用します。
MASTERDPID

マスターデータプロバイダー ID は、ファイル名の DPID の親 ID です。また、データファイルの最初のユーザー ID は、マスター ID に対応します。次の DPID は、マスターに属する他の識別子です。同期をおこなうと、ファイル名の DPID がファイル内の UUID にマッピングされます。

この DPID には、AAM UUID、GAID、IDFA などのデバイス ID のみを含める必要があります。DPUUID を含めることはできません。DPUUID を含めると、誤った同期が発生する可能性があります。

DPID

データプロバイダー ID。これらの ID は、マスター DPID に関連付けられたエンティティまたはデータソースを表しています。同期をおこなうと、ファイル名の DPID がファイル内の UUID にマッピングされます。

ファイル名の DPID の数は、データファイル内の UUID の数に一致する必要があります。例えば、ファイル名にマスター DPID および 3 つの DPID が含まれているとします。データファイルには、後述のファイルコンテンツの節で説明する形式で、UUID の 4 つの対応する列が含まれている必要があります。

timestamp
10 桁の UNIX タイムスタンプ(秒単位)。タイムスタンプは、各ファイル名を一意にするのに役立ちます。
.sync
通常の完全同期を示します。
[.SPLIT_NUMBER]
整数。大きなファイルを複数の小さいファイルに分割する際に使用されます。これは、処理時間の向上に役立ちます。数は、送信している元のファイルのどの部分かを示します。後述のファイル名の例を参照してください。
[.gz]
ファイルがオプションの gzip 圧縮で圧縮されていることを示します。

ファイル名の例

以下の例に、適切に書式設定されたファイル名を示します。ファイル名は、このようになります。

  • adobe_id_111_222_333_444_1454442149.sync
  • adobe_id_123_898_456_1454442149.sync.1.gz
  • adobe_id_123_898_456_1454442149.sync.2.gz
  • c2c_id_123_898_1454442149.sync.gz

ファイルコンテンツ構文および例 file-content-syntax

ID ファイルのコンテンツには、以下の要素が含まれます。

UUID <tab>UUID<tab>UUID<tab>UUID

ファイルには、ユーザー ID(UUID)が含まれます。各行では、ID をタブで区切ります。以下の例に、適切に書式設定された ID ファイルを示します。コンテンツは、このようになります。

abc123 def456 ghi789 xyz987

ファイルコンテンツに関する考慮事項 considerations

受信ファイルを作成する場合は、最初の列にデバイス ID(AAM UUID、GAID、IDFAなど)のみが入力されていることを確認します。Audience Manager がサポートする ID について、詳しくは、Audience Manager の ID のインデックスを参照してください。

IMPORTANT
最初の列に DPUUID を使用しないでください。DPUUID を含めると、誤った同期が発生する可能性があります。

同期による DPUUID の UUID との一致 sync-matches-dpuuids-uuids

ID 同期ファイルの目的は、独自のデータソースの DPUUID を Audience Manager UUID と同期することです。同期では、DPID および関連する DPID からAudience Manager UUID へ DPUUID をマッピングします。ファイル名と本文のどこに ID を配置するかで、これらの識別子を互いにどのようにマッピングするかが決定します。例えば、以下に 2 つのサンプルファイルを示します。

  • ファイル 1: adobe_id_0_12345_1476312152.sync

  • ファイル 2: adobe_id_12345_67890_1476312876.sync

このサンプル名およびコンテンツと仮定すると、ID は以下のようにお互いにマッピングされます。

ファイル 1サンプルファイルをダウンロード

DPID 0 = Adobe Audience Manager UUIDs
DPID 12345
68079982765673198504052656074456196039
XYZ3017D_2kzkTOXkFYIAgwbajoqWRcqkXl-TTrj6E4njaMR38
67412682083411995725538770443620307584
XYZ3017BBR4DAFJWfM6D4Gb4lN_T5jk_f7rdEcqNs9wfnA7h70
89159024796760343733111707646026765593
XYZ3017PryPID8tzfhkEE-gE034LI-53Jde0utCYcIwd0A2OlM
66552757407517449462805881945288602094
XYZ3017QvBddD-bLJS28DPxiqUfmIBxE3_55bvQJMLwregJU2M
66184778222667870903738139438735041506
XYZ3017q9r60kuHPOca_Ek-btCN2iu1HyVaUe0rd412TzbyCMw

手順 1:ID 同期プロセスが DPID 12345 の DPUUID を左列の Audience Manager UUID を同期します。ファイル名の DPID "0" は、Audience Manager UUID を表します。

ファイル 2サンプルファイルをダウンロード

DPID 12345
DPID 67890
XYZ3017D_2kzkTOXkFYIAgwbajoqWRcqkXl-TTrj6E4njaMR38
4598060374
XYZ3017BBR4DAFJWfM6D4Gb4lN_T5jk_f7rdEcqNs9wfnA7h70
4581274262
XYZ3017PryPID8tzfhkEE-gE034LI-53Jde0utCYcIwd0A2OlM
4392434426
XYZ3017QvBddD-bLJS28DPxiqUfmIBxE3_55bvQJMLwregJU2M
2351382994
XYZ3017q9r60kuHPOca_Ek-btCN2iu1HyVaUe0rd412TzbyCMw
4601584763

手順 2:DPID 12345 の DPUUID は、Audience Manager UUID の手順 1 で同期されました。この ID 同期では、DPID 67890 の DPUUID を手順 1 の Audience Manager UUID と同期します。

その他の形式要件 other-format-reqs

ユーザー ID では以下のことができません。

  • ID 自体にタブを含める。タブは、データファイル内で個別の ID を区切るためにのみ使用されます。
  • 個人を特定できる情報(PII)を含める。
  • URL エンコーディングを使用します。エンコードされていない ID のみを渡します。

タブまたはスペースで終わる任意の行は、処理または認識されません。ルールとして、行末に空白文字を挿入しないようにしてください。

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