Dynamic Media のビデオ video

ここでは、Dynamic Media でのビデオの操作について説明します。

クイックスタート:ビデオ quick-start-videos

次のワークフローの手順説明は、Dynamic Media でアダプティブビデオセットをすぐに使い始めることを目的としたものです。各手順に続いて、詳しい説明のあるトピックの見出しへのリンクが記載されています。

IMPORTANT
Dynamic Media のビデオを操作する前に、Adobe Experience Manager 管理者が Dynamic Media - Scene7 モードまたは Dynamic Media - ハイブリッドモードの Dynamic Media クラウドサービスを既に有効にして設定を完了していることを確認してください。
Dynamic Media での既知のビデオ再生の問題(Experience Manager 6.5.9.0 のみ):
  • 公開済みのビデオを更新する場合は、ビデオを再度公開して配信に変更を反映させる必要があります。
  1. 次の手順を実行して、Dynamic Media ビデオをアップロード ​します。

  2. 次のいずれかの操作を行って、Dynamic Media ビデオを管理します

  3. 次のいずれかの操作を行って、Dynamic Media ビデオを公開します

Dynamic Media でのビデオの操作 working-with-video-in-dynamic-media

Dynamic Media のビデオは、高品質のアダプティブビデオを簡単に公開して、デスクトップ、iOS、Android™、BlackBerry®、Windows などのモバイルデバイスを含む複数の画面にストリーミングするためのエンドツーエンドのソリューションです。アダプティブビデオセットでは、同じビデオを、400 kbps、800 kbps、1000 kbps などの様々なビットレートと形式でエンコードしたバージョンにグループ分けします。デスクトップコンピューターまたはモバイルデバイスによって、利用可能な帯域幅が検出されます。

例えば、iOS モバイルデバイスでは、3G、4G、Wi-Fi などの帯域幅が検出されます。次に、アダプティブビデオセット内の様々なビデオビットレートの中から、適切なエンコード済みビデオが自動的に選択されます。ビデオはデスクトップ、モバイルデバイスまたはタブレットにストリーミングされます。

また、デスクトップまたはモバイルデバイスでネットワークの状態が変化した場合は、ビデオ画質が自動的に動的に切り替わります。また、顧客がデスクトップで全画面表示モードに入ると、アダプティブビデオセットはより高い解像度を使用して顧客の視聴エクスペリエンスを向上させるよう対応します。アダプティブビデオセットを使用すると、Dynamic Media ビデオを複数の画面とデバイスで再生するユーザーにとって最適な再生方法が提供されます。

再生または再生時に選択するエンコード済みビデオの決定に、ビデオプレーヤーが使用するロジックは、次のアルゴリズムに基づきます。

  1. ビデオプレーヤーは、プレーヤー自体の「初期ビットレート」に設定されている値に最も近いビットレートで、初期ビデオフラグメントを読み込みます。

  2. ビデオプレーヤーは、帯域幅の速度の変化に応じて、次の条件に従って切り替わります。

    1. プレーヤーは、見積もり帯域幅を超えない範囲内で、最も高い帯域幅でのストリームを選択します。
    2. プレーヤーは、使用可能な帯域幅の 80%ほどを見積もります。ただし、使用可能な帯域幅が上昇した場合は、帯域幅を大きく見積もりすぎてすぐに元の帯域幅に戻ることを防ぐために、より控えめな 70%ほどの見積もりとなります。

アルゴリズムの技術情報について詳しくは、https://android.googlesource.com/platform/frameworks/av/+/master/media/libstagefright/httplive/LiveSession.cpp を参照してください。

単一のビデオとアダプティブビデオセットの管理では、次の機能がサポートされています。

  • 多数のサポートされているビデオ形式およびオーディオ形式からビデオをアップロードし、複数の画面で再生できるようにビデオを MP4 H.264 形式にエンコーディングします。事前定義済みのアダプティブビデオセット、1 つのビデオのエンコーディングプリセットを使用するか、独自のエンコーディングをカスタマイズしてビデオの品質とサイズを制御できます。

    • 生成されるアダプティブビデオセットには、MP4 ビデオが含まれます。
    • メモ:プライマリビデオ(ソースビデオ)はアダプティブビデオセットには追加されません。
  • すべての HTML5 ビデオビューアーでビデオキャプションを追加します。

  • ビデオアセットを効率的に管理するための完全なメタデータサポートを使用して、ビデオを整理、参照および検索します。

  • Web やデスクトップおよびモバイルデバイス(iPhone、iPad、Android™、BlackBerry®、Windows Phone など)に対してアダプティブビデオセットを配信します。

アダプティブビデオのストリーミングは、各種 iOS プラットフォームでサポートされています。詳しくは、Dynamic Media ビューアリファレンスガイドを参照してください。

Dynamic Media では、MP4 H.264 ビデオのモバイルビデオ再生がサポートされています。

このビデオ形式をサポートする Windows デバイスについては、Windows Phone 8 でサポートされているメディアコーデックのページで確認できます。

  • 以下を含む Dynamic Media ビデオビューアープリセットを使用して、ビデオを再生します。

    • 単一のビデオビューア。
    • ビデオコンテンツと画像コンテンツの両方を組み合わせた混在メディアビューア。
  • 自社ブランドのニーズに合わせてビデオプレーヤーを設定します。

  • 単純な URL か埋め込みコードを使用して、ビデオを web サイト、モバイルサイトまたはモバイルアプリケーションに統合します。

Experience Manager Assets 用のビューアおよび Dynamic Media Classic 用のビューアExperience Manager Assets 専用のビューアを参照してください。

ベストプラクティス:HTML5 ビデオビューアの使用 best-practice-using-the-html-video-viewer

Dynamic Media の HTML5 ビデオビューアープリセットは、堅牢なビデオプレーヤーです。このプリセットを使用すれば、HTML5 ビデオ再生に関連する多くの一般的な問題のほか、アダプティブビットレートストリーミング配信の欠如やデスクトップブラウザーの限られたリーチなど、モバイルデバイスに関連する問題を回避することができます。

プレーヤーの設計側では、標準の web 開発ツールでビデオプレーヤーの機能を設計できます。例えば、HTML5 と CSS を使用して、ボタン、コントロールおよびカスタムのポスター画像背景をデザインすることにより、カスタマイズした表示で顧客にリーチすることができます。

ビューアーの再生側では、ブラウザーのビデオ機能が自動的に検出されます。次に、アダプティブビットレートストリーミングとも呼ばれる、HLS(HTTP ライブストリーミング)または DASH(HTTP での動的アダプティブストリーミング)を使用してビデオを提供します。これらの配信方法が使用できない場合は、HTML5 プログレッシブが代わりに使用されます。

単一のプレーヤーにまとめることで、次のようなことができるようになりました。

  • HTML5 と CSS を使って再生コンポーネントをデザインする機能
  • 埋め込み再生する機能
  • ブラウザーの機能に応じて、アダプティブストリーミングとプログレッシブストリーミングを使い分ける

リッチメディアコンテンツの配信範囲をデスクトップユーザーとモバイルユーザーの両方に拡大し、ビデオエクスペリエンスを確実に効率化することができます。

HTML5 ビューアについても参照してください。

HTML5 ビデオビューアを使用した、デスクトップコンピューターおよびモバイルデバイス上でのビデオ再生 playback-of-video-on-desktop-computers-and-mobile-devices-using-the-html-video-viewer

デスクトップおよびモバイルへのアダプティブビデオストリーミングの場合、ビットレートの切り替えに使用されるビデオは、アダプティブビデオセット内のすべての MP4 ビデオに基づいています。

ビデオ再生は、DASH か HLS、またはプログレッシブビデオダウンロードを使用して行われます。6.0、6.1、6.2 など以前の Experience Manager バージョンでは、ビデオは HTTP 上でストリーミングされました。

DM ゲートウェイサービスの URL が常に HTTPS も使用するので、Experience Manager 6.3 以降ではビデオが HTTPS(DASH または HLS) でストリーミングされるようになりました。このデフォルトの動作はユーザーに影響しません。つまり、ブラウザーでサポートされていない場合を除き、ビデオストリーミングは常に HTTPS 上で行われます(以下の表を参照)。したがって、次のようになります。

  • HTTPS web サイトが HTTPS ビデオストリーミングに対応している場合は、ストリーミングが適しています。
  • HTTP web サイトが HTTPS ビデオストリーミングに対応している場合は、ストリーミングが適しており、web ブラウザーから混合コンテンツに関する問題は発生しません。

DASH は国際標準であり、HLS は Apple の標準です。どちらもアダプティブビデオストリーミングに使用されます。どちらのテクノロジーも、ネットワーク帯域幅の容量に基づいて再生を自動的に調整します。また、HLS では、ビデオの残りがダウンロードされるまで待たなくても、ビデオ内の任意のポイントを「シーク」できます。

プログレッシブビデオは、ユーザーのデスクトップシステムやモバイルデバイスにビデオをダウンロードしてローカルに保存することで配信されます。

デバイス、ブラウザーおよびデスクトップコンピューターやモバイルデバイスでの Dynamic Media ビデオビューアによるビデオの再生方法を次の表に示します。

デバイス
ブラウザー
ビデオ再生モード
デスクトップ
Internet Explorer 9 および 10
プログレッシブダウンロード。
デスクトップ
Internet Explorer 11+
Windows 8 および Windows 10 - DASH* または HLS が要求された場合、常に HTTPS の使用を強制します。既知の制約事項:このブラウザーとオペレーティングシステムの組み合わせでは、DASH* または HLS で HTTP は機能しません。

Windows 7 - プログレッシブダウンロード。HTTP プロトコルと HTTPS プロトコルの選択に標準のロジックを使用します。
デスクトップ
Firefox 23~44
プログレッシブダウンロード。
デスクトップ
Firefox 45 以降
DASH* または HLS アダプティブビットレートストリーミング。
デスクトップ
Chrome
DASH* または HLS アダプティブビットレートストリーミング。
デスクトップ
Safari(Mac)
HLS アダプティブビットレートストリーミング。
モバイル
Chrome(Android™ 6 以前)
プログレッシブダウンロード。
モバイル
Chrome(Android™ 7 以降)
DASH* または HLS アダプティブビットレートストリーミング。
モバイル
Android™(デフォルトブラウザー)
プログレッシブダウンロード。
モバイル
Safari(iOS)
HLS アダプティブビットレートストリーミング。
モバイル
Chrome(iOS)
HLS アダプティブビットレートストリーミング。
モバイル
BlackBerry®
DASH* または HLS アダプティブビットレートストリーミング。/td>
IMPORTANT
*ビデオに DASH を使用するには、まずアカウントの Adobe テクニカルサポートが DASH を有効にする必要があります。詳しくは、Dynamic Media アカウントで DASH を有効にするを参照してください。

Dynamic Media ビデオソリューションのアーキテクチャ architecture-of-dynamic-media-video-solution

次の図に、アップロード後、(Dynamic Media ハイブリッドモードの)DMGateway によってエンコードされ、公開されるビデオのオーサリングワークフローの全体像を示します。

Dynamic Media ビデオソリューションのアーキテクチャ

ビデオのハイブリッド公開アーキテクチャ hybrid-publishing-architecture-for-videos

ビデオのハイブリッド公開アーキテクチャ

ビデオエンコーディングのベストプラクティス best-practices-for-encoding-videos

Dynamic Media を有効にし、ビデオクラウドサービスを設定済みの場合、Dynamic Media エンコードビデオ ​ワークフローがビデオをエンコードします。このワークフローは、ワークフローの処理履歴とエラー情報を取り込みます。Dynamic Media を有効にし、ビデオ Cloud Services を設定してある場合は、ビデオをアップロードすると、Dynamic Media エンコーディングビデオ ​ワークフローが自動的に有効になります(Dynamic Media を使用していない場合は、DAM アセットの更新 ​ワークフローが有効になります)。

ソースビデオファイル source-video-files

ビデオファイルをエンコードする場合は、可能な限り高品質のソースビデオファイルを使用します。以前にエンコードされたビデオファイルの使用は避けてください。そのようなファイルは既に圧縮済みで、さらにエンコードすると標準を下回る品質のビデオが作成されるからです。

  • Dynamic Media では、最大長 30 分、最小解像度が 25 x 25 を超える短い形式のビデオが主にサポートされています。
  • 15 GB までのプライマリソースビデオファイルをアップロードできます。

次の表に、ソースビデオファイルのエンコード前の推奨サイズ、縦横比および最小ビットレートを示します。

サイズ
縦横比
最小ビットレート
1,024 x 768
4:3
4,500 kbps(ほとんどのビデオ)
1,280 x 720
16:9
3,000~6,000 kbps(ビデオ内のモーションの量に応じて調整)
1,920 x 1,080
16:9
6,000~8,000 kbps(ビデオ内のモーションの量に応じて調整)

ファイルのメタデータの取得 obtaining-a-file-s-metadata

ファイルのメタデータを取得するには、ビデオ編集ツールを使用してメタデータを表示するか、メタデータを取得するために設計されたアプリケーションを使用します。 次に、サードパーティアプリケーションである MediaInfo を使用してビデオファイルのメタデータを取得する手順を示します。

  1. MediaInfo のダウンロードページに移動します。
  2. GUI バージョンのインストーラーを選択してダウンロードし、インストール手順に従って操作します。
  3. インストールの完了後、ビデオファイルを右クリックして(Windows のみ)MediaInfo を選択するか、MediaInfo を開いてビデオファイルをアプリケーションにドラッグします。ビデオの幅、高さ、fps を含む、ビデオファイルに関連するすべてのメタデータが表示されます。

縦横比 aspect-ratio

プライマリソースビデオファイルのビデオエンコーディングプリセットを選択または作成するときには、プライマリソースビデオファイルと同じ縦横比をプリセットに使用してください。縦横比とは、ビデオの高さに対する幅の比率のことです。

ビデオファイルの縦横比を求めるには、ファイルのメタデータを取得し、ファイルの幅と高さを記録します(上記「ファイルのメタデータの取得」を参照)。次に、この式を使用して縦横比を求めます。

幅/高さ = 縦横比

次の表に、この式の解を一般的な縦横比に変換した結果を示します。

数式の結果
縦横比
1.33
4:3
0.75
3:4
1.78
16:9
0.56
9:16

例えば、幅 1,440、高さ 1,080 のビデオの縦横比は 1,440/1,080、つまり 1.33 になります。このビデオファイルをエンコードするには、縦横比 4:3 のビデオエンコーディングプリセットを選択します。

ビットレート bitrate

ビットレートとは、1 秒間のビデオ再生を構成するエンコードされたデータの量です。ビットレートは、1 秒あたりのキロビット数(Kbps)の単位で測定します。

NOTE
すべてのコーデックは非可逆圧縮を使用するので、ビットレートはビデオ画質の最も重要な要素となります。非可逆圧縮では、ビデオファイルを圧縮するほど画質が低下します。したがって、他の特性(解像度、フレームレートおよびコーデック)がすべて等しい場合は、ビットレートが低いほど、圧縮ファイルの品質は低下します。

ビットレートエンコーディングは 2 種類あり、そのどちらかを選択できます。

  • 固定ビットレートエンコーディング(CBR)- CBR エンコーディングでは、ビットレートまたは 1 秒あたりのビット数が、エンコーディングプロセス全体で同じ数値に維持されます。CBR エンコーディングでは、設定されているデータレートが、ビデオ全体での設定値として使用されます。また、CBR エンコーディングでは、メディアファイルの品質は最適化されませんが、その分、空き容量の節約になります。ビデオ全体に同じようなモーションレベルが含まれている場合は、CBR を使用します。CBR は、ビデオコンテンツのストリーミングに最も一般的に使用されています。カスタムで追加するビデオエンコーディングパラメーターの使用も参照してください。

  • 可変ビットレートエンコーディング(VBR)- VBR エンコーディングでは、コンプレッサーで必要となるデータに基づいて、設定したデータレートが下限から上限の範囲内で調整されます。つまり、VBR エンコーディングプロセスでは、メディアファイルのビットレートが、そのニーズに応じて動的に増減します。VBR は、CBR よりエンコードに時間がかかりますが、生成されるメディアファイルは最高品質となります。VBR は、ビデオコンテンツの HTTP プログレッシブ配信に最も一般的に使用されます。

VBR と CRB のどちらを使用するべきかVBR と CBR のどちらを選択すべきかと言えば、ほとんどの場合、メディアファイルには VBR を使用することをお勧めします。VBR は、優位性のあるビットレートで CBR より高品質のファイルを生成します。VBR を使用するときは、2 パスエンコーディングを使用し、最大ビットレートをターゲットビデオのビットレートの 1.5 倍に設定してください。

ビデオエンコーディングプリセットを選択するときは、ターゲットエンドユーザーの接続速度を念頭に置いてください。その速度の 80% のデータレートを持つプリセットを選択してください。例えば、ターゲットエンドユーザーの接続速度が 1,000 Kbps の場合、ビデオデータレートが 800 kbps のプリセットが最適です。

次の表に、一般的な接続速度のデータレートを示します。

速度(Kbps)
接続タイプ
256
ダイヤルアップ接続。
800
一般的なモバイル接続。この接続では、3G エクスペリエンス向けに 400~800 の範囲のデータレートがターゲットとなります。
2,000
一般的なブロードバンドデスクトップ接続。この接続では、800~2,000 Kbps の範囲のデータレートがターゲットとなります。大部分のターゲットは、平均 1,200~1,500 Kbps です。
5,000
一般的な高ブロードバンド接続。ほとんどの消費者は、この速度でのビデオ配信を使用できないので、この上限範囲でのエンコーディングはお勧めしません。

解像度 resolution

解像度 ​は、ビデオファイルの高さと幅をピクセル単位で表したものです。ほとんどのソースビデオは、1920 x 1080 などの高解像度で保存されます。ストリーミング用のソースビデオは、比較的低い解像度(640 x 480 以下)に圧縮されます。

解像度とデータレートは、ビデオ画質を決定する統合的な 2 つの要素です。同じビデオ画質を維持するには、ビデオファイルのピクセル数が多いほど(解像度が高いほど)、データレートを高くする必要があります。例えば、320 x 240 の解像度と 640 x 480 の解像度のビデオファイルで、フレームあたりのピクセル数を考えてみましょう。

解像度
フレームあたりピクセル数
320 x 240
76,800
640 x 480
307,200

640 x 480 ファイルのピクセル数は、フレームあたり 4 倍になります。この 2 つの解像度の例でデータレートを同じにするには、640 x 480 ファイルを 4 倍に圧縮します。これにより、ビデオの画質が低下する可能性があります。そのため、250 kbps のビデオデータレートの場合、320 x 240 の解像度では高画質になりますが、640 x 480 の解像度では高画質になりません。

一般に、高いデータレートを使用するほど、ビデオの画質は良くなり、高い解像度を使用するほど、その画質を維持するために必要になるデータレートも(解像度が低い場合と比較して)増加します。

解像度とデータレートには関連があるので、ビデオをエンコードする際には次の 2 つの方法から選択できます。

  • データレートを選択してから、選択したデータレートで美しく表示される最高の解像度でエンコードします。
  • 解像度を選択してから、選択した解像度で高品質のビデオを配信するために必要になるデータレートでエンコードします。

プライマリソースビデオファイルのビデオエンコーディングプリセットを選択(または作成)する場合は、次の表を使用して正しい解像度をターゲットにします。

解像度
高さ(ピクセル)
画面サイズ
240p
240
ごく小さな画面
300p
300
小型の画面(一般にモバイルデバイス用)
360p
360
小型の画面
480p
480
中型の画面
720p
720
大型の画面
1080p
1080
高画質の大型の画面

Fps(1 秒あたりのフレーム数) fps-frames-per-second

米国と日本では、ほとんどのビデオが 29.97 フレーム/秒(fps)で撮影されます。ヨーロッパでは、ほとんどのビデオが 25 fps で撮影されます。映画は 24 fps で撮影されます。

プライマリソースビデオファイルの fps レートに一致するビデオエンコーディングプリセットを選択します。例えば、プライマリソースビデオが 25 fps の場合は、25 fps のエンコーディングプリセットを選択します。デフォルトでは、すべてのカスタムエンコーディングでプライマリソースビデオファイルの fps が使用されます。そのため、ビデオエンコーディングプリセットを作成するときに、fps 設定を明示的に指定する必要はありません。

ビデオエンコーディングのサイズ video-encoding-dimensions

最適な結果を得るには、ソースビデオがエンコードされたすべてのビデオの整数倍になるようにエンコーディングのサイズを選択します。

この比率を計算するには、ソースの幅をエンコードされた幅で割って、幅の比率を求めます。次に、ソースの高さをエンコードの高さで割って高さの比率を求めます。

結果の比率が整数の場合、ビデオは最適に拡大/縮小されます。結果の比率が整数でない場合は、余ったピクセルのアーティファクトがディスプレイに残るので、ビデオの画質に影響します。この影響は、ビデオにテキストが含まれる場合に特に目立ちます。

例えば、ソースビデオが 1920 x 1080 だとします。次の表では、エンコードされた 3 つのビデオで使用する、最適なエンコード設定を示しています。

ビデオタイプ
幅 x 高さ
幅の比率
高さの比率
ソース
1920 x 1080
1
1
エンコード済み
960 x 540
2
2
エンコード済み
640 x 360
3
3
エンコード済み
480 x 270
4
4

エンコードされたビデオのファイル形式 encoded-video-file-format

Dynamic Media では、MP4 H.264 ビデオエンコーディングプリセットの使用をお勧めします。MP4 ファイルでは H.264 ビデオコーデックが使用されるので、高品質のビデオを圧縮されたファイルサイズで作成できます。

Dynamic Media アカウントで DASH、マルチサブタイトル、マルチオーディオトラックのサポートを有効にする enable-dash

アカウントでの DASH の有効化について
DASH(Digital Adaptive Streaming over HTTP)は、ビデオストリーミングの国際標準で、様々なビデオビューアで広く採用されています。アカウントで DASH が有効になっている場合は、アダプティブビデオストリーミング用に DASH または HLS のいずれかを選択できます。ビューアのプリセットで再生タイプとして「自動」が選択されていると、プレーヤー間の自動切り替えで両方を選択できます。

アカウントで DASH を有効にする場合の主なメリットには、次のようなものがあります。

  • アダプティブビットレートストリーミング用に DASH ストリームビデオをパッケージ化できます。この方法では配信の効率が向上します。アダプティブストリーミングにより、顧客に最適な視聴エクスペリエンスが提供されます。
  • Dynamic Media プレイヤーでブラウザーに最適化されたストリーミングにより、HLS と DASH のストリーミングを切り替え、最高のサービス品質を確保できます。Safari ブラウザーを使用すると、ビデオプレーヤーが HLS に自動的に切り替わります。
  • ビデオビューアプリセットを編集して、優先ストリーミング方式(HLS または DASH)を設定できます。
  • 最適化されたビデオエンコーディングにより、DASH 機能を有効にしながら、追加のストレージを使用しなくて済みます。HLS と DASH の両方に対して 1 つのビデオエンコードセットが作成され、ビデオの保存コストが最適化されます。
  • 顧客がビデオ配信をアクセスしやすくなります。
  • API を使用してストリーミング URL を取得することもできます。

アカウントで DASH を有効にするには、次の 2 つの手順が必要です。

  • DASH を使用するように Dynamic Media を設定します。これは、自分で簡単に行えます。
  • Experience Manager 6.5 で DASH を使用するように設定します。これは、Adobe カスタマーサポートにケースを作成して送信することにより行います。

アカウントでのマルチサブタイトルおよびマルチオーディオトラックのサポートの有効化について

アドビサポートケースを作成してアカウントで DASH を有効にすると同時に、マルチサブタイトルとマルチオーディオトラックのサポートが自動的に有効になるというメリットも得られます。有効にすると、以降にアップロードするすべてのビデオは、ビデオへのマルチサブタイトルおよびマルチオーディオトラックの追加をサポートする新しいバックエンドアーキテクチャで処理されるようになります。

IMPORTANT
Dynamic Media アカウントでマルチサブタイトルおよびマルチオーディオトラックのサポートを有効にする​ ​にアップロードしたビデオは再処理する必要があります。このビデオ再処理手順は、マルチサブタイトルとマルチオーディオトラック機能を使用できるようにするために必要です。再処理後も、ビデオ URL は引き続き通常どおり動作し、再生されます。

Dynamic Media アカウントで DASH、マルチサブタイトル、マルチオーディオトラックのサポートを有効にするには:

  1. まず Dynamic Media を DASH 用に設定 ​します。Experience Manager から、ツール操作Web コンソール ​に移動します。

  2. Adobe Experience Manager web コンソールの設定 ​ページから、AEM Assets Dynamic Media のビデオの高度なストリーミング機能フラグ ​という名前までスクロールします。

  3. 名前の左側で、DASH を有効(オン)にするチェックボックスを選択します。

  4. 保存」を選択します。

  5. 次に、Admin Console を使用して、新しいサポートケースの作成を開始します

  6. サポートケースを作成するには、手順に従いながら次の情報を入力します。

    • 主要連絡先の氏名、メールアドレス、電話番号。
    • Dynamic Media アカウントの名前。
    • Experience Manager 6.5 で、Dynamic Media アカウントで DASH、マルチサブタイトル、マルチオーディオトラックのサポートを有効にするように指定します。
  7. アドビカスタマーサポートでは、リクエストが送信された順序に基づいて、お客様の待機リストに追加します。

  8. リクエストを処理する準備が整った時点で、カスタマーサポートから連絡を差し上げ、有効化するための調整と日取り設定を行います。

  9. 完了後、カスタマーサポートから通知があります。

  10. 次のいずれかを実行できます。

ビデオレポートの表示 viewing-video-reports

NOTE
ビデオレポートを使用できるのは、Dynamic Media - ハイブリッドモードを実行している場合のみです。

ビデオレポートは、指定した時間にわたるいくつかの集計指標を表示し、公開された ​個別および集計ビデオが期待通りに実行されていることを監視するのに役立ちます。次の上位指標データは、web サイト全体で公開されているすべてのビデオについて集計されます。

  • ビデオ開始
  • 完了率
  • ビデオの平均視聴時間
  • ビデオの合計視聴時間
  • 訪問別ビデオ数

すべての​ 公開済み ​ビデオの表も表示されるので、ビデオ開始数の合計に基づいて、web サイトで視聴された上位のビデオを追跡できます。

リストのビデオ名を選択すると、ビデオのオーディエンス保持(ドロップオフ)レポートが折れ線グラフの形式で表示されます。グラフには、ビデオの再生中の任意の時間のビュー数が表示されます。ビデオを再生すると、プレーヤーの時間インジケーターと同期して縦棒が表示されます。この折れ線グラフのデータが急激に下降するところは、オーディエンスが関心をなくして再生を終了したところです。

ビデオが Adobe Experience Manager Dynamic Media 以外でエンコードされた場合、オーディエンス保持(ドロップオフ)グラフおよび表内の再生率データは利用できません。

Dynamic Media クラウドサービスの設定も参照してください。

NOTE
トラッキングとレポートのデータは、Dynamic Media 独自のビデオプレーヤーと、関連するビデオプレーヤープリセットの使用にのみ基づいています。そのため、他のビデオプレーヤーを介して再生されたビデオをトラッキングしてレポートすることはできません。

デフォルトでは、ビデオレポートを最初に開いたときに、今月初めから今月の今日の日付までのビデオデータが表示されます。ただし、このデフォルトの日付範囲を上書きして、独自の日付範囲を指定することができます。次回ビデオレポートを開くと、指定した日付範囲が使用されます。

ビデオレポートの正常動作のために、Dynamic Media Cloud Services の設定時に、レポートスイート ID が自動的に作成されます。そのときに、そのレポートスイート ID がパブリッシュサーバーにプッシュされ、アセットのプレビューの際に URL のコピー機能で使用できるようになります。ただし、この機能を使用するには、公開サーバーが既に設定されている必要があります。パブリッシュサーバーがセットアップされていない場合でも、公開してビデオレポートを確認することはできます。ただし、その際には Dynamic Media クラウド設定に戻って「OK」を選択する必要があります。

ビデオレポートを表示するには:

  1. Experience Manager の左上隅にある Experience Manager ロゴを選択し、左パネルで​ ツール(ハンマーのアイコン)/アセットビデオレポート ​を選択します。

  2. ビデオレポートページで、次のいずれかの操作を行います。

    • 右上隅付近にある​ ビデオレポートを更新 ​アイコンを選択します。「更新」を使用するのは、レポートの終了日が今日の日付である場合のみです。これにより、前回のレポート実行以降に発生したビデオトラッキングを確認できます。

    • 右上隅付近にある​ 日付選択 ​アイコンを選択します。ビデオデータを表示する開始日と終了日の範囲を指定し、「レポートを実行」を選択します。

    「トップの指標」グループボックスに、サイト全体にわたるすべての公開済みビデオに関する様々な集計値が表示されます​

  3. 上位の公開済みビデオを示した表で、ビデオ名を選択してビデオを再生し、そのビデオのオーディエンス保持(ドロップオフ)レポートを表示します。

Dynamic Media HTML5 ビューア SDK を使用して作成したビデオビューアに基づいたビデオレポートの表示 viewing-video-reports-based-on-a-video-viewer-that-you-created-using-the-scene-hmtl-viewer-sdk

Dynamic Media で標準提供されているビデオビューアを使用している場合、または標準提供のビデオビューアからカスタムのビューアプリセットを作成した場合は、ビデオレポートを表示するために必要な追加手順はありません。ただし、HTML5 ビューア SDK API から独自のビデオビューアを作成した場合は、次の手順を実行して、ビデオビューアが Dynamic Media のビデオレポートにトラッキングイベントを確実に送信するようにしてください。

独自のビデオビューアを作成するには、Adobe Dynamic Media ビューアリファレンスガイドおよび HTML5 ビューア SDK API を参照します。

Dynamic Media HTML5 ビューア SDK を使用して作成したビデオビューアに基づいてビデオレポートを表示するには:

  1. 公開済みのビデオアセットに移動します。

  2. アセットのページの左上隅付近にある、ドロップダウンリストで「ビューア」を選択します。

  3. 任意のビデオビューアのプリセットを選択し、埋め込みコードをコピーします。

  4. 埋め込みコード内で、以下を使用して行を見つけます。

    videoViewer.setParam("config2", "<value>");

    config2 パラメーターは、HTML5 ビューアでの追跡を有効にします。また、ビデオレポートの設定情報や、お客様固有の Adobe Analytics 設定を含む、会社固有のプリセットでもあります。

    config2 パラメーターの正しい値は、埋め込みコード ​のコピー機能と URL のコピー機能のどちらでも検索できます。URL コピーコマンドから取得した URL 内で探すべきパラメーターは、&config2=<value> です。この値はほぼ常に companypreset ですが、一部のケースでは companypreset-1companypreset-2 などとなっていることもあります。

  5. カスタムのビデオビューアコードで、次の操作をおこなって、ビューアページに AppMeasurementBridge.jsp を追加します。

    • 最初に、&preset パラメーターが必要かどうかを判断します。

      config2 パラメーターが companypreset の場合、&preset=parameter は​ 不要 ​です。

      config2 がその他の場合は、プリセットパラメーターを config2 パラメーターと同じに設定します。例えば、config2=companypreset-2 の場合、&param2=companypreset-2 を AppMeasurmentBridge.jsp の URL に追加します。

    • 次に、AppMeasurementBridge.jsp にスクリプトを追加します。

      <script language="javascript" type="text/javascript" src="https://s7d1.scene7.com/s7viewers/AppMeasurementBridge.jsp?company=robindallas&preset=companypreset-2"></script>

  6. 次の操作をおこなって、TrackingManager コンポーネントを作成します。

    • s7sdk.Util.init(); を呼び出した後で、次のコードを追加して、イベントを追跡する TrackingManager インスタンスを作成します。

      var trackingManager = new s7sdk.TrackingManager();

    • 以下を行って、TrackingManager にコンポーネントを接続します。

      s7sdk.Event.SDK_READY イベントハンドラーで、追跡するコンポーネントを TrackingManager に関連付けます。

      例えば、コンポーネントが videoPlayer の場合、

      trackingManager.attach(videoPlayer);

      追加して、コンポーネントを trackingManager に関連付けます。ページ上の複数のビューアを追跡するには、複数のトラッキングマネージャーコンポーネントを使用します。

    • 次のコードを追加して、AppMeasurementBridge オブジェクトを作成します。

      code language-none
      var appMeasurementBridge = new AppMeasurementBridge(); appMeasurementBridge.setVideoPlayer(videoPlayer);
      
    • 次のコードを追加して、トラッキング関数を追加します。

      code language-none
      trackingManager.setCallback(appMeasurementBridge.track,
       appMeasurementBridge);
      

    appMeasurementBridge オブジェクトには組み込みのトラッキング関数があります。ただし、複数のトラッキングシステムやその他の機能をサポートするために、独自のトラッキング関数を作成することもできます。

Dynamic Media でのビデオのマルチサブタイトルおよびマルチオーディオトラックのサポートについて about-msma

Dynamic Media のマルチサブタイトルおよびマルチオーディオトラック機能を使用すると、複数のサブタイトルやオーディオトラックを簡単にプライマリビデオに追加できます。この機能により、グローバルなオーディエンスがビデオにアクセスできるようになります。1 つの公開済みプライマリビデオを複数の言語でグローバルオーディエンスに向けてカスタマイズし、様々な地理的地域のアクセシビリティガイドラインに従うことができます。また、作成者は、ユーザーインターフェイスの 1 つのタブからサブタイトルとオーディオトラックを管理することもできます。

Dynamic Media の「サブタイトルとオーディオトラック」タブと、アップロードされた .VTT サブタイトルファイルおよびビデオ用にアップロードされた .MP3 オーディオトラックファイルを示すテーブル。

プライマリビデオにマルチサブタイトルやマルチオーディオトラックを追加する際に検討すべき使用例の一部を次に示します。

タイプ
ユースケース
サブタイトル
複数言語のサポート
アクセシビリティ用代替テキスト
オーディオトラック
複数言語のサポート
解説トラック
説明オーディオ

すべての Dynamic Media でサポートされるビデオ形式およびすべての Dynamic Media ビデオビューア(Dynamic Media Video_360 ビューアを除く)はマルチサブタイトルおよびマルチオーディオトラックでの使用がサポートされます。

マルチサブタイトルおよびマルチオーディオトラック機能を Dynamic Media アカウントで使用できるようになるには、アドビカスタマーサポートが機能の切替スイッチを有効(オン)にする必要があります。

ビデオにマルチサブタイトルおよびマルチオーディオトラックを追加 add-msma

ビデオにマルチサブタイトルトラックとマルチオーディオトラックを追加する前に、次の環境が整っていることを確認します。

追加されたサブタイトルとキャプションは、WebVTT および AdobeVTT 形式でサポートされます。また、追加されたオーディオトラックファイルは MP3 形式でサポートされています。

IMPORTANT
Dynamic Media アカウントでマルチサブタイトルおよびマルチオーディオトラックのサポートを有効にする​ ​にアップロードしたビデオは再処理する必要があります。このビデオ再処理手順は、マルチサブタイトルとマルチオーディオトラック機能を使用できるようにするために必要です。再処理後も、ビデオ URL は引き続き通常どおり動作し、再生されます。

ビデオにマルチサブタイトルおよびマルチオーディオトラックを追加するには:

  1. 既にビデオプロファイルが割り当てられているフォルダーにプライマリビデオをアップロードします。

  2. マルチサブタイトルおよびマルチオーディオトラックを追加する、アップロード済みビデオアセットに移動します。

  3. リスト表示またはカード表示のアセット選択モードで、ビデオアセットを選択します。

  4. ツールバーで、プロパティアイコン(中に「i」がある円)をタップします。
    ビデオのサムネール画像の上にチェックマークが付いている、選択したビデオアセットと、ツールバーでハイライト表示されている「プロパティを表示」。 カード表示で選択したビデオアセット

  5. ビデオのプロパティページで、「字幕とオーディオトラック」タブを選択します。

    note tip
    TIP
    字幕とオーディオトラック」タブが表示されない場合、次の 2 つのいずれかを意味します。
    上記のいずれかのタスクを完了したら、次の手順に戻ります。

    プロパティページの「サブタイトルとオーディオトラック」タブ ビデオのプロパティページの「サブタイトルとオーディオトラック」タブ

  6. (オプション)ビデオに 1 つまたは複数のサブタイトル(またはキャプション)ファイルを追加するには、次の手順を実行します。

    • サブタイトルをアップロード」を選択します。

    • 1 つまたは複数の .vtt(Video Text Tracks)ファイルに移動して選択し、開きます。

    • サブタイトルをメディアプレーヤーに表示するには、アップロードした​ ​サブタイトルファイルに関する必要な詳細(メタデータ)を追加することが​ 必要 ​です。サブタイトルファイル名の右側にある鉛筆アイコンを選択します。サブタイトルを編集 ​ダイアログボックスで、次の必要なファイルの詳細情報を入力し、「保存」を選択します。アップロードした各サブタイトルファイルに対して、この手順を繰り返します。

      table 0-row-2 1-row-2 2-row-2 3-row-2 4-row-2
      サブタイトルメタデータ 説明
      ファイル名 デフォルトのファイル名は、元のファイル名から派生します。ファイル名はアップロード時にのみ変更でき、後で変更することはできません。ファイル名の文字数の要件は、AEM Assets と同じです。
      追加のサブタイトルファイルとオーディオトラックファイルに同じファイル名を使用することはできません。
      言語 サブタイトルの言語を選択します。
      タイプ 使用するサブタイトルのタイプを選択します。
      サブタイトル – ダイアログを翻訳または文字起こししたビデオと共に表示されるサブタイトルテキスト。
      キャプション – キャプションテキストには、会話の翻訳または文字起こしとともに、背景雑音、スピーカーの区別、その他の関連情報も含まれているので、聴覚障害のあるユーザーにとってコンテンツがよりアクセスしやすくなります。
      ラベル メディアプレーヤーの​ オーディオまたはキャプションを選択 ​ポップアップリストのサブタイトルの名前に表示されるテキスト。ラベルは、サブタイトルまたはキャプショントラックに対応するユーザーに表示される内容です。例:English (CC)

      必要に応じて、後でサブタイトルメタデータを変更または編集できます。ビデオが公開されると、これらの詳細が公開されたビデオの公開 URL に反映されます。

  7. (オプション)ビデオに 1 つまたは複数のオーディオトラックを追加するには、次の手順を実行します。

    • オーディオトラックをアップロード」を選択します。

    • 1 つまたは複数の .mp3 ファイルに移動して選択し、開きます。

    • メディアプレーヤーの​ オーディオまたはキャプションを選択 ​ポップアップリストでオーディオトラックを表示するには、追加した​ ​オーディオトラックファイルに関する必要な詳細を追加することが​ 必要 ​です。オーディオトラックのファイル名の右側にある鉛筆アイコンを選択します。オーディオトラックを編集 ​ダイアログボックスで、次の必要な詳細情報を入力し、「保存」を選択します。アップロードした各オーディオトラックファイルに対して、この手順を繰り返します。

      table 0-row-2 1-row-2 2-row-2 3-row-2 4-row-2
      オーディオトラックメタデータ 説明
      ファイル名 デフォルトのファイル名は、元のファイル名から派生します。ファイル名はアップロード時にのみ変更でき、後で変更することはできません。ファイル名の文字数の要件は、AEM Assets と同じです。
      追加のオーディオトラックファイルやサブタイトルファイルに同じファイル名を使用することはできません。
      言語 オーディオトラックの言語を選択します。
      タイプ 使用するオーディオトラックのタイプを選択します。
      オリジナル – 元々ビデオに添付されていたオーディオトラックで、ラベルには [Original] と表され、デフォルトで English 言語が選択されています。オーディオトラックを編集 ​ダイアログボックスで​ ラベル ​と​ 言語 ​は変更できますが、プライマリビデオが再処理されていると、デフォルトは元の値になります。
      標準 – 元の言語以外の言語のアドオンオーディオトラック。
      オーディオの説明 – ビデオ内の非言語的な動作やジェスチャーの記述的ナレーションも含めたオーディオトラックで、視覚障害のあるユーザー向けのコンテンツアクセシビリティを高めます。
      ラベル オーディオトラックの名前として、メディアプレーヤーの​ オーディオまたはキャプションを選択 ​ポップアップリストに表示されるテキスト。ラベルは、オーディオトラックに対応する顧客に表示される内容です。例えば、English [Original] などです。ビデオに添付されるオーディオのラベルは、デフォルトでは `[Original

      必要に応じて、後でこのオーディオトラックメタデータを変更または編集できます。 ビデオが公開されると、これらの詳細が公開されたビデオの公開 URL に反映されます。

  8. ページの右上隅にある​ 保存して閉じる ​ドロップダウンリストで、「保存」を選択します。ファイルがアップロードされ、メタデータ処理が開始されます(インターフェイスの​ ステータス ​列参照)。

    note note
    NOTE
    インスタンスのキャッシュ設定に基づき、メタデータ処理がプレビューおよび公開済み URL に反映されるまでに数分かかる場合があります。
  9. (オプション)前の手順で「保存」を選択する代わりに「保存して閉じる」を選択した場合でも、アップロードしたファイルの処理ステータスを表示できます。詳しくは、アップロードされたサブタイトルファイルとオーディオトラックファイルのライフサイクルステータスの表示を参照してください。

  10. (オプション)公開する前にビデオをプレビューして、サブタイトルとオーディオが期待どおりに動作することを確認します。詳しくは、複数のサブタイトルとオーディオトラックがあるビデオのプレビューを参照してください。

  11. ビデオを公開します。詳しくは、アセットの公開を参照してください。

既に公開されているビデオへのサブタイトルとオーディオトラックのファイルの追加について

既に公開されているビデオに追加のサブタイトルファイルまたはオーディオトラックファイルをアップロードする場合、これらのファイルはアップロード後に準備が整うと Processed ステータスになります。その時点で、Dynamic Media でビデオをプレビューして、新しくアップロードされたファイルを見たり、聞いたりできます。

ただし、プレビュー後、新しく追加されたサブタイトルまたはオーディオトラックファイルも公開されるようにするには、ビデオを再度​ 公開 ​する必要があります。 公開後、サブタイトルやオーディオは Dynamic Media のパブリック URL で使用できるようになります。

NOTE
インスタンスのキャッシュ設定に基づき、メタデータの更新がプレビューおよび公開済み URL に反映されるまでに、数分かかる場合があります。

即時で公開されるように Dynamic Media を設定したシナリオでは、追加のサブタイトルまたはオーディオのファイルをアップロードすると、サブタイトルまたはオーディオのファイルのアップロード後にビデオの公開が直ちにトリガーされます。

CAUTION
公開または非公開のビデオにサブタイトルファイルまたはオーディオファイルをアップロードした場合、ビデオを​ 再処理 ​するとファイルは削除されます。ビデオの元のオーディオのみがそのまま残ります。このような場合は、サブタイトルファイルとオーディオトラックファイルをビデオに再度アップロードする必要があります。

キャプション修飾子が付いた既存の URL があるビデオへの複数のキャプションの追加

Dynamic Media では、URL 修飾子を使用して、ビデオにキャプションを 1 つ追加できます。詳しくは、ビデオへのキャプションの追加を参照してください。

公開済みビデオでは、URL 修飾子を使用して追加されたキャプションよりも、複数のキャプションの変更が優先されます。

キャプション修飾子が付いた既存の URL があるビデオに複数のキャプションを追加するには:

  1. 既に修飾子として追加されているキャプションファイルをビデオにアップロードして、ファイルを明示的に管理できます。
  2. 必要に応じて、その他のサブタイトル/キャプションファイルをアップロードします。
  3. 通常どおりにビデオを公開します。
    キャプション修飾子を持つ既存の URL で、複数のキャプションを読み込めるようになりました。

アップロードされたサブタイトルファイルとオーディオトラックファイルのライフサイクルステータスの表示 lifecycle-status-video

プライマリビデオにアップロードされたサブタイトルやオーディオトラックのファイルのライフサイクルステータスは、プロパティ ​の「サブタイトルとオーディオトラック」タブから確認できます。

ビデオのライフサイクルステータスを表示するには:

  1. ライフサイクルステータスを表示するビデオアセットに移動します。
  2. リスト表示またはカード表示のアセット選択モードで、ビデオアセットを選択します。
  3. ツールバーで、プロパティアイコン(中に「i」がある円)をタップします。
  4. プロパティページで、「サブタイトルとオーディオトラック」タブを選択します。ステータス列で、各サブタイトルファイルまたはオーディオファイルのステートをメモします。
サブタイトルまたはオーディオトラックのステータス
説明
処理
新しいサブタイトルまたはオーディオトラックのファイルを追加して保存すると、「処理中」の状態になります。Dynamic Media は、ストリーミングマニフェストをプライマリビデオに添付することで、ファイルを処理します。
処理済み
処理が完了すると、サブタイトルやオーディオトラックのファイル、またはプライマリビデオに関連付けられていたオリジナルのオーディオトラックが「処理済み」状態で表示されます。ビデオを公開する​ ​に、「処理済み」として表示されるサブタイトルおよびオーディオトラックのファイルをプレビューできます。
公開済み
「公開済み」状態は、プライマリビデオの「公開済み」と同じ状態を表します。アセットは、プライマリビデオが公開されると公開されます。また、公開 Dynamic Media URL で使用できます。
失敗
「失敗」状態は、サブタイトルまたはオーディオトラックのファイルの処理が完了しなかったことを意味します。サブタイトルまたはオーディオトラックのファイルを削除して、再度アップロードします。
非公開
公開済みのプライマリビデオを明示的に非公開にすると、ビデオに追加したサブタイトルまたはオーディオトラックのファイルも非公開になります。

「サブタイトル」フィールドと「オーディオトラック」フィールドがハイライト表示されているステータス列。 アップロードされた各サブタイトルおよびオーディオトラックのファイルのライフサイクルステータス。

複数のオーディオトラックがあるビデオでのデフォルトオーディオの設定

デフォルトでは、ビデオの元々のオーディオが、再生されるオーディオとしてデフォルトで設定されます。

ただし、アップロードしたオーディオトラックファイルは、ビデオをビューアーに読み込んだ後に再生されるデフォルトのオーディオとして設定できます。プロパティのユーザインターフェイスの「キャプションとオーディオトラック 」タブで、Default ラベルは、ビデオ再生用のオーディオトラックファイルの右側に適用されます。

NOTE
デフォルトのオーディオの再生は、次のブラウザーで設定されている内容によっても異なります。
  • Chrome - ビデオに設定されているデフォルトのオーディオが再生されます。
  • Safari - Safari でデフォルト言語が設定されている場合、オーディオは設定されたデフォルト言語で再生されます(ビデオのマニフェストで使用できる場合)。それ以外の場合は、ビデオのプロパティの一部として設定されたデフォルトのオーディオが再生されます。

複数のオーディオトラックがあるビデオのデフォルトオーディオを設定するには:

  1. デフォルトのオーディオトラックを設定するビデオアセットに移動します。

  2. リスト表示またはカード表示のアセット選択モードで、ビデオアセットを選択します。

  3. ツールバーで、プロパティアイコン(中に「i」がある円)をタップします。

  4. プロパティページで、「サブタイトルとオーディオトラック」タブを選択します。

  5. オーディオトラック ​の見出しで、ビデオのデフォルトとして設定するオーディオトラックファイルを選択します。

  6. デフォルトとして設定」を選択します。
    デフォルトとして設定 ​ダイアログボックスで、「置換」を選択します。

    選択したオーディオトラックファイル名と、ハイライトされた「デフォルトとして設定」ボタンが表示されたオーディオトラックの見出し。 ビデオのデフォルトオーディオトラックの設定

  7. 右上隅で「 保存して閉じる」を選択します。

  8. ビデオを公開します。詳しくは、アセットの公開を参照してください。

複数のサブタイトルとオーディオトラックがあるビデオのプレビュー preview-video-audio-subtitle

サブタイトルファイルとオーディオトラックファイルをビデオにアップロードして処理した後、Dynamic Media ビデオビューアー(または必要に応じて他のビューアータイプ)を使用して、様々なトラックをプレビューできます。プレビューを使用すると、ビデオが顧客にどのように見え、どのように聞こえるかを確認し、期待どおりに動作していることを確認できます。

ビデオに満足したら、次のいずれかの方法を使用して公開できます。

Web ページへのビデオビューアまたは画像ビューアの埋め込みを参照してください。Web アプリケーションへの URL のリンクを参照してください。インタラクティブコンテンツに相対 URL のリンク(特に Experience Manager Sites ページへのリンク)がある場合、URL ベースのリンク方法は使用できません。ページへの Dynamic Media アセットの追加を参照してください。

NOTE
Experience Manager のデフォルトの「プレビュー」タブには、複数のサブタイトルとオーディオトラックは表示されません。これは、これらのトラックが Dynamic Media に関連付けられており、Dynamic Media ビューアーのプレビューでのみ表示できるからです。

複数のサブタイトルとオーディオトラックを持つビデオをプレビューするには:

  1. アセット ​で、複数のサブタイトルとオーディオトラックを追加した既存のビデオに移動します。

  2. ビデオアセットをクリックすると、プレビューモードで開くことができます。

  3. プレビューページの左上隅付近にあるドロップダウンリストを選択し、「ビューアー」を選択します。

    「ビューアー」オプションを表示するドロップダウンリスト。

  4. ビューアーのリストから、ビデオプレビューに使用するビューアーを選択します。例として、次のスクリーンショットでは​ ビデオ ​ビューアーが選択されています。

    ビューアードロップダウンリストからのビデオビューアーの選択。

  5. 右下隅付近のボリュームアイコンの左側にある吹き出しアイコンを選択し、聞きたい、見たい、またはその両方を行いたいオーディオまたはサブタイトルを選択します。必要に応じて、「サブタイトル」で​ オフ ​を選択すると、サブタイトルやキャプションを非表示にすることもできます。

    ビデオビューアーのオーディオとサブタイトルのポップアップリスト。 ビデオ再生用のオーディオとサブタイトルを選択するユーザーのシミュレーション。

  6. 再生を開始するには、ビデオの​ 再生 ボタンを選択します。
    左下隅には「URL」ボタンと「埋め込み」ボタンがあります。これらのボタンはそれぞれ、web アプリケーションにビデオの URL をリンクするため、web ページにビデオを埋め込むために使用します。

  7. プレビューページの右上隅付近にある「閉じる」を選択します。

ビデオからのサブタイトルまたはオーディオトラックファイルの削除

ビデオからサブタイトルファイルやオーディオトラックファイルを削除できます。公開済みのサブタイトルまたはオーディオトラックのファイルを削除すると、そのビデオの公開済み URL に自動的に反映されます。

プライマリビデオから抽出されたオリジナルのオーディオトラックは削除できません。

ビデオからサブタイトルファイルまたはオーディオトラックファイルを削除するには:

  1. デフォルトのオーディオトラックを設定するビデオアセットに移動します。

  2. リスト表示またはカード表示のアセット選択モードで、ビデオアセットを選択します。

  3. ツールバーで、プロパティアイコン(中に「i」がある円)をタップします。

  4. プロパティページで、「サブタイトルとオーディオトラック」タブを選択します。

  5. 次のいずれかの操作を行います。

    • サブタイトル - サブタイトル ​の見出しで、ビデオから削除する 1 つまたは複数のサブタイトルファイルを選択し、「削除」を選択します。
    • オーディオトラック - オーディオトラック ​の見出しで、ビデオから削除する 1 つまたは複数のオーディオトラックファイルを選択し、「削除」を選択します。
  6. 削除ダイアログボックスで、「OK」を選択します。

  7. ビデオを公開します。

ビデオにアップロードされたサブタイトルまたはオーディオトラックファイルをダウンロード

ビデオで使用するためにアップロードした 1 つ以上のサブタイトまたはやオーディオトラックファイルをダウンロードできます。選択したすべてのファイルを .zip としてダウンロードするか、ファイルごとに個別のダウンロードフォルダーを作成するかを選択できます。

プライマリファイルから抽出された元のオーディオトラックはダウンロードできません。

ビデオからサブタイトルまたはオーディオトラックファイルをダウンロードする方法

  1. デフォルトのオーディオトラックを設定するビデオアセットに移動します。

  2. リスト表示またはカード表示のアセット選択モードで、ビデオアセットを選択します。

  3. ツールバーで、プロパティアイコン(中に「i」がある円)をタップします。

  4. プロパティページで、「サブタイトルとオーディオトラック」タブを選択します。

  5. 次のいずれかの操作を行います。

    • サブタイトル - サブタイトル ​見出しで、ビデオからダウンロードする 1 つ以上のサブタイトルファイルを選択し、「ダウンロード」を選択します。
    • オーディオトラック - オーディオトラック ​見出しで、ビデオからダウンロードする 1 つ以上のオーディオトラックファイルを選択し、「ダウンロード」を選択します。
  6. ダウンロードダイアログボックスで、以下のオプションを設定します。

    table 0-row-2 1-row-2 2-row-2 3-row-2 4-row-2
    オプション 説明
    名前を付けて保存 「名前を付けて保存」テキストフィールドに指定されたデフォルトのファイル名を使用するか、独自の名前を指定します。
    アセットごとに個別のフォルダーを作成 ダウンロード用に選択したサブタイトルファイルまたはオーディオトラックファイルごとにフォルダーを作成します。
    メール デフォルトのメールプログラムを使用して、.zip ファイルを指定したメールアドレスに送信します。
    アセット ダウンロードするファイルの数と、選択したすべてのファイルの合計サイズを指定します。このオプションの選択を解除すると、「ダウンロード」ボタンが暗くなり(オフになり)、ファイルをダウンロードできなくなります。
  7. ダウンロード」を選択します。

  8. ビデオを公開します。アセットの公開を参照してください。

ビデオにクローズドキャプションまたはサブタイトルを追加 adding-captions-to-video

IMPORTANT
アドビでは、ダイナミックメディアアカウントでマルチサブタイトルおよびマルチオーディオトラック機能を有効化することをお勧めします。そうすることで、最新の Dynamic Media バックエンドアーキテクチャと、キャプション、サブタイトル、オーディオトラックをビデオに追加するための簡素化されたワークフローを利用できるようになります。

1 つのビデオまたはアダプティブビデオセットにクローズドキャプションを追加すると、ビデオの配信先をグローバルマーケットまで拡大できます。クローズドキャプションを追加すると、音声をダビングする必要も、異なる言語ごとにネイティブスピーカーの音声を使って再録音する必要もなくなります。ビデオは、録画された言語で再生されます。様々な言語を使う人々が音声を理解できるように、外国語の字幕が表示されます。

クローズドキャプションは、耳の不自由な方にもご利用いただけるため、アクセシビリティの向上にもつながります。

NOTE
使用するビデオプレーヤーがキャプションの表示に対応する必要があります。

Dynamic Media のアクセシビリティも参照してください。

Dynamic Media では、キャプションファイルを JSON(JavaScript Object Notation)形式に変換します。このように変換できるので、JSON テキストを、ビデオの完全なトランスクリプトとして表示せずに Web ページに埋め込むことができます。この後、検索エンジンがコンテンツをクロールしてインデックスを作成します。これにより、ビデオを見つけやすくなるとともに、ビデオコンテンツについての追加情報を顧客に提供することができます。

URL で JSON 機能を使用する方法について詳しくは、Dynamic Media 画像サービングおよびレンダリング API ヘルプ ​の静的コンテンツ(画像以外)の提供を参照してください。

ビデオにキャプションまたはサブタイトルを追加する方法

  1. サードパーティのアプリケーションまたはサービスを使用して、ビデオのキャプションやサブタイトルのファイルを作成します。

    作成するファイルは、WebVTT(Web ビデオテキストトラック)標準に従っている必要があります。キャプションファイル名の拡張子は .vtt です。WebVTT キャプション標準をよく確認してください。

    WebVTT:Web Video Text Tracks 形式(英語)を参照してください。

    Dynamic Media 以外で WebVTT キャプションやサブタイトルのファイルの作成に使用できる、無料と有料のツールやサービスを提供している web サイトが多数あります。

    サイトの画面に表示される指示に従って、WebVTT ファイルを作成して保存します。完了したら、キャプションファイルの内容をコピーしてプレーンテキストエディターに貼り付け、.vtt のファイル拡張子で保存します。

    note note
    NOTE
    複数言語のビデオサブタイトルを用意してグローバル対応する場合、WebVTT 標準の規定により、サポート対象の言語ごとに個別の .vtt ファイルを作成して呼び出す必要があります。

    一般に、キャプションの VTT ファイルにはビデオファイルと同じ名前を付け、名前の末尾に言語ロケール(-EN、-FR、-DE、-JA など)を追加します。そうしておくと、既存の web コンテンツ管理システムを使用してビデオの URL を自動的に生成する際に役立ちます。

  2. Experience Manager で、WebVTT キャプションファイルを DAM にアップロードします。

  3. アップロードしたキャプションファイルを関連付ける、公開済み ​ビデオアセットに移動します。

    URL をコピーするには、その​ 前に ​アセットを​ 公開 ​しておく必要があります。

    アセットの公開を参照してください。

  4. 次のいずれかの操作を行います。

    • ポップアップビデオビューアエクスペリエンスの場合、「URL」を選択します。URL ダイアログボックスで、URL を選択してクリップボードにコピーし、その URL を単純なテキストエディターに貼り付けます。コピーしたビデオの URL を次の構文で追加します。

      &caption=<server_path>/is/content/<path_to_caption.vtt_file,1>

      キャプションパスの末尾にある ,1 に注意します。パスの .vtt ファイル名拡張子の直後で、ビデオプレーヤーバーのクローズドキャプションボタンの有効(オン)と無効(オフ)を任意に切り替えることができます。それには、それぞれ ,1 または ,0 を設定します。

    • 埋め込みビデオビューアエクスペリエンスの場合は、「埋め込みコード」を選択します。埋め込みコードダイアログボックスで、埋め込みコードを選択してクリップボードにコピーし、そのコードを単純なテキストエディターに貼り付けます。コピーした埋め込みコードを次の構文で追加します。

      videoViewer.setParam("caption","<path_to_caption.vtt_file,1>");

      キャプションパスの末尾にある ,1 に注意します。パスの .vtt ファイル名拡張子の直後で、ビデオプレーヤーバーのクローズドキャプションボタンの有効(オン)と無効(オフ)を任意に切り替えることができます。それには、それぞれ ,1 または ,0 を設定します。

ビデオにチャプターマーカーを追加 adding-chapter-markers-to-video

1 つのビデオまたはアダプティブビデオセットにチャプターマーカーを追加すると、長編ビデオの視聴と操作が簡単になります。ユーザーがビデオを再生する際、ビデオタイムライン(別名:ビデオスクラバー)のチャプターマーカーをクリックすると、関心のあるシーンに簡単に移動できます。または、新しいコンテンツ、デモおよびチュートリアルに即座にジャンプすることができます。

NOTE
ビデオプレーヤーが、チャプターマーカーの使用をサポートしている必要があります。Dynamic Media ビデオプレーヤーは、チャプターマーカーをサポートしていますが、サードパーティのビデオプレーヤーは、チャプターマーカーをサポートしているとは限りません。

必要であれば、ビデオビューアプリセットを使用するのではなく、チャプター機能を備えた独自のカスタムビデオビューアを作成して、ブランディングできます。チャプターナビゲーション機能を備えた独自の HTML5 ビューアを作成する方法については、Adobe HTML5 Viewer SDK API ドキュメントで s7sdk.video.VideoPlayer クラスと s7sdk.video.VideoScrubber クラスの説明の「Customizing Behavior Using Modifiers」節を参照してください。HTML5 Viewer SDK API ドキュメントを参照してください。

ビデオのチャプターリストを作成する方法は、キャプションを作成する方法とほとんど同じです。つまり、WebVTT ファイルを作成します。ただし、WebVTT キャプションファイルも使用する場合は、このファイルを WebVTT ファイルと分けておく必要があります。キャプションとチャプターを 1 つの WebVTT ファイルにまとめることはできません。

チャプターナビゲーション機能を備えた WebVTT ファイルを作成する際に使用するフォーマットの例として、次のサンプルを使用できます。

ビデオチャプターナビゲーション機能を備えた WebVTT ファイル webvtt-file-with-video-chapter-navigation

WEBVTT
Chapter 1
00:00.000 --> 01:04.364
The bicycle store behind it all.
Chapter 2
01:04.364 --> 02:00.944
Creative Cloud.
Chapter 3
02:00.944 --> 03:02.937
Ease of management for a working solution.
Chapter 4
03:02.937 --> 03:35.000
Cost-efficient access to rapidly evolving technology.

上記の例では、Chapter 1 はキュー識別子で、オプションです。00:00:000 --> 01:04:364 のキュー時間は、チャプターの開始時間と終了時間を、00:00:000 という形式で指定しています。最後の 3 桁はミリ秒で、000 のまま残しておくこともできます。The bicycle store behind it all のチャプタータイトルは、チャプターの内容を示す実際の説明です。ビデオのタイムラインのビジュアルキューポイントにマウスポインターを合わせると、キュー識別子、開始キュー時間およびチャプタータイトルが、ビデオプレーヤーのポップアップに表示されます。

HTML5 ビデオビューアを使用するので、作成するチャプターファイルが WebVTT(Web Video Text Tracks)標準に準拠していることを確認してください。チャプターファイルの拡張子は .vtt です。WebVTT キャプション標準をよく確認してください。

詳しくは、WebVTT: The Web Video Text Tracks Format を参照してください。

ビデオチャプターナビゲーションを追加するには:

  1. この .vtt ファイルを UTF8 エンコーディングで保存して、チャプタータイトルテキストの文字レンディションに関する問題を回避します。

    一般に、チャプター VTT ファイルの名前には、ビデオファイルと同じ名前を付けて、名前の末尾にチャプターを追加します。そうしておくと、既存の web コンテンツ管理システムを使用してビデオの URL を自動的に生成する際に役立ちます。

  2. Experience Manager で、WebVTT チャプターファイルをアップロードします。

    アセットのアップロードを参照してください。

  3. 次のいずれかの操作を行います。

    table 0-row-2 1-row-2 html-authored no-header
    ポップアップビデオビューアエクスペリエンスの場合
    1. アップロードしたチャプターファイルを関連付ける、公開済み ビデオアセットに移動します。URL をコピーするには、その 前に アセットを 公開 しておく必要があります。アセットの公開を参照してください。
    2. ドロップダウンメニューで「ビューア」をクリックします。
    3. 左パネルで、ビデオビューアプリセット名をクリックします。ビデオのプレビューが別のページで開きます。
    4. 左側のレールの下部にある「URL」をクリックします。
    5. URL ダイアログボックスで、URL を選択してクリップボードにコピーし、その URL を単純なテキストエディターに貼り付けます。
    6. ビデオのコピー済み URL を次の構文で追加すると、チャプターファイルのコピー済み URL に関連付けることができます。

      &navigation=<full_copied_URL_path_to_chapter_file.vtt>
    埋め込みビデオビューアエクスペリエンスの場合
    1. アップロードしたチャプターファイルを関連付ける、公開済み ビデオアセットに移動します。URL をコピーするには、その 前に アセットを 公開 しておく必要があります。アセットの公開を参照してください。
    2. ドロップダウンメニューで「ビューア」をクリックします。
    3. 左パネルで、ビデオビューアプリセット名をクリックします。ビデオのプレビューが別のページで開きます。
    4. 左側のレールの下部にある「埋め込み」をクリックします。
    5. 埋め込みコードダイアログボックスで、コード全体を選択してクリップボードにコピーし、そのコードを単純なテキストエディターに貼り付けます。
    6. ビデオの埋め込みコードを次の構文で追加して、チャプターファイルのコピー済み URL に関連付けることができます。

      videoViewer.setParam("navigation","<full_copied_URL_path_to_chapter_file.vtt>"

Dynamic Media - Scene7 モードのビデオサムネールについて about-video-thumbnails-in-dynamic-media-scene-mode

ビデオサムネールは、ビデオフレームまたは画像アセットの縮小バージョンで、顧客向けのビデオを表すものです。サムネールは、顧客がビデオを選択する気になるようなものにします。

Experience Manager 内のすべてのビデオには、サムネールを関連付ける必要があります。サムネールを置き換えずに削除することはできません。デフォルトでは、Experience Manager にビデオをアップロードすると、最初のフレームがサムネールとして使用されます。例えば、ブランド設定やビジュアル検索用にサムネールをカスタマイズできます。ビデオのサムネールをカスタマイズするには、ビデオを再生して、使用するフレームで一時停止します。あるいは、Digital Asset Manager に既にアップロードして​ 公開 ​している画像アセットを選択できます。

ビデオから選択したカスタムビデオサムネール画像は抽出されず、別個のアセットとして DAM に保存されます。ただし、既存の画像アセットから選択したカスタムビデオサムネイルは JCR に保存されます。選択したアセットのパスは、次のサンプルパスのように、ビデオアセットのノードに保存されます。

/content/dam/*<folder_name*>/<*video_name*>/jcr:content/manualThumbnail

ビデオのサムネiルをカスタマイズする機能は、ビデオがあるフォルダーにビデオプロファイルを適用した後でのみ使用できます。

Dynamic Media - ハイブリッドモード のビデオサムネイルについて」も参照してください。

カスタムビデオサムネールの追加 adding-a-custom-video-thumbnail

これらの手順は、「Dynamicmedia_Scene7」モードで動作している Dynamic Media にのみ適用されます。

カスタムビデオサムネールを追加するには:

  1. 次の作業が完了していることを確認してください。

  2. サムネイル画像を変更するアップロード済みビデオアセットに移動します。

  3. [リスト表示] または [カード表示] のいずれかのアセット選択モードで、ビデオアセットを選択します。

  4. ツールバーで、プロパティ ​アイコン (「i」と書かれた円) を選択します。

  5. ビデオの [プロパティ] ページで、[サムネールを変更] を選択します。

  6. 「サムネイルを変更」ページで以下のいずれかを行います。

    • ビデオのフレームを新しいサムネイルとして使用するには:

      • ツールバーで [ビデオからフレームを選択] をタップします。
      • [再生] ボタンを選択し、ビデオの新しいサムネールとしてキャプチャするフレームの [一時停止] ボタンを選択します。
    • 画像アセットを新しいサムネールとして使用するには、次の手順を行います。

      • ツールバーで [アセットからサムネイルを選択] を選択します。
      • [サムネールを選択] を選択します。
      • 使用を希望する、以前にアップロードおよび公開された画像アセットに移動します。アセットは、ビデオのサムネール画像として機能するように自動的にサイズ変更されます。
      • 画像アセットを選択し、[選択] を選択します。
  7. [サムネイルを変更]ページで [変更を保存] を選択します。

  8. ビデオの [プロパティ] ページで、右上にある [保存して閉じる] を選択します。

Dynamic Media - ハイブリッドモード のビデオサムネイルについて about-video-thumbnails-in-dynamic-media-hybrid-mode

Dynamic Media で自動的に生成された 10 個のサムネイル画像の中から 1 つを選択して、ビデオに追加できます。選択したサムネールは、Experience Manager Sites、Experience Manager Mobile または Experience Manager Screens のオーサリング環境で Dynamic Media コンポーネントとともにビデオアセットを使用するときに、ビデオプレーヤーに表示されます。このサムネールは、ビデオの内容を最も適切に表し、かつユーザーが再生ボタンをクリックしたくなるような静的画像として提供されます。

Dynamic Media では、ビデオの合計時間に基づいて 10 個(デフォルト)のサムネール画像がキャプチャされます。画像は、1%、11%、21%、31%、41%、51%、61%、71%、81% および 91% でビデオにキャプチャされます。10 個のサムネイルが保持されるので、後で別のサムネールを選択する場合にシリーズを再生成する必要はありません。10 個のサムネール画像をプレビューし、ビデオで使用する画像を選択します。デフォルトに変更する場合は、CRXDE Lite を使用して、サムネール画像が生成される時間間隔を設定できます。例えば、ビデオから均等に配置された 4 つのサムネイル画像のみを生成する場合は、間隔を 24%、49%、74%、99%に設定できます。

ビデオのアップロード後、web サイトにビデオを公開する前に、いつでもビデオサムネiルを追加できるのが理想です。

Dynamic Media で生成されたサムネイルを使用する代わりに、ビデオを表すカスタムサムネイルをアップロードすることもできます。例えば、ビデオのタイトル、人目を引くオープニング画像、またはビデオからキャプチャした特定の画像を含むカスタムサムネール画像を作成できます。アップロードするカスタムビデオサムネール画像は、最大解像度が 1280 x 720 ピクセル(最小幅 640 ピクセル)で、2 MB を超えないようにしてください。

また、Dynamic Media - Scene7 モードのビデオサムネールについても参照してください。

ビデオサムネールの追加 adding-a-video-thumbnail

これらの手順は、ハイブリッドモードで動作している Dynamic Media にのみ適用されます。

ビデオサムネールを追加するには:

  1. ビデオサムネールを追加する、アップロード済みビデオアセットに移動します。

  2. リスト表示またはカード表示のアセット選択モードで、ビデオアセットを選択します。

  3. ツールバーで、「プロパティを表示」アイコン(中に「i」がある円)を選択します。

  4. ビデオのプロパティページで、「サムネールを変更」を選択します。

  5. サムネールの変更ページのツールバーで、「フレームを選択」を選択します。

    デフォルトの時間間隔またはカスタマイズした時間間隔に基づき、Dynamic Media によって一連のサムネール画像がビデオから生成されます。

  6. 生成されたサムネイル画像をプレビューし、ビデオに追加する画像を選択します。

  7. 変更を保存」を選択します。

    ビデオのサムネイル画像が更新され、選択したサムネールが使用されます。後でサムネール画像を変更する場合は、「サムネールを変更」ページに戻って新しいサムネイルを選択します。

    新しいデフォルトの時間間隔を設定した場合、または新しいビデオをアップロードして既存のビデオを置き換えた場合は、Dynamic Media によってサムネールを再生成します。

    詳しくは、ビデオサムネールが生成されるデフォルトの時間間隔の設定を参照してください。

ビデオサムネールが生成されるデフォルトの時間間隔の設定 configuring-the-default-time-interval-that-video-thumbnails-are-generated

新しいデフォルトの時間間隔を設定して保存すると、今後アップロードするビデオにのみに変更が自動的に適用されます。以前にアップロードしたビデオには、新しいデフォルトは自動的に適用されません。既存のビデオの場合は、サムネールを再生成する必要があります。

詳しくは、ビデオサムネールの追加を参照してください。

ビデオサムネールが生成されるデフォルトの時間間隔を設定するには:

  1. Experience Manager で、ツール一般CRXDE Lite を選択します。

  2. CRXDE Lite ページの左側にあるディレクトリパネルで、o etc/dam/imageserver/configuration/jcr:content/settings. に移動します。

    このディレクトリパネルが表示されない場合は、「ホーム」タブの左側にある >> アイコンを選択します。

  3. 右下のパネルにある「プロパティ」タブで、「thumbnailtime」をダブルクリックします。

  4. thumbnailtime を編集 ​ダイアログボックスで、テキストフィールドに間隔値を割合で入力します。

    • 1 つ以上の間隔値フィールドを追加するには、プラス記号(+)アイコンを選択します。このアイコンは、ダイアログボックスの下部までスクロールしないと表示されない場合があります。
    • リストから間隔値フィールドを削除するには、そのフィールドの右側にあるマイナス記号(-)アイコンを選択します。
    • 間隔値の順序を変更するには、上向き矢印アイコンと下向き矢印アイコンを選択します。
  5. OK」を選択して、「プロパティ」タブに戻ります。

  6. CRXDE Lite ページの左上隅にある「すべて保存」を選択した後、左上隅の「ホームに戻る」アイコンを選択して Experience Manager に戻ります。

    詳しくは、ビデオサムネールの追加を参照してください。

カスタムビデオサムネールの追加 adding-a-custom-video-thumbnail-1

これらの手順は、ハイブリッドモードで動作している Dynamic Media にのみ適用されます。

カスタムビデオサムネールを追加するには:

  1. カスタムビデオサムネールを追加するアップロード済みビデオアセットに移動します。

  2. リスト表示またはカード表示のアセット選択モードで、ビデオアセットを選択します。

  3. ツールバーで、「プロパティを表示」アイコン(中に「i」がある円)を選択します。

  4. ビデオのプロパティページで、「サムネールを変更」を選択します。

  5. サムネールの変更ページのツールバーで、「新しいサムネールをアップロード」を選択します。

  6. 使用するサムネール画像に移動してその画像を選択し、「開く」を選択して Experience Manager への画像のアップロードを開始します。アップロード後は、必ず画像を公開してください。

  7. 画像のアップロードと公開が完了したら、サムネールの変更ページで「変更を保存」を選択します。

    カスタムサムネールがビデオに追加されます。

Dynamic Media アセットの Dynamic Media URL の変更 manifest-urls

Dynamic Media で処理したビデオは標準のビューアで使用できますが、直接マニフェスト URL にアクセスして独自のカスタムビューアで再生して使用することもできます。次に、ビデオのマニフェスト URL を取得する API を示します。

getVideoManifestURI API について

getVideoManifestURIAPI は cq-scene7-api:com.day.cq.dam.scene7.api を通じて公開され、次のマニフェスト URL を生成するために使用できます。

/**
* Returns the manifest url for videos
* @param resource video resource
* @param manifestType type of video streaming manifest being requested
* @param onlyIfPublished return a manifest only if the video is published
* @return the manifest url for videos
*
* @throws Exception
*/
@Nullable
String getVideoManifestURI(Resource resource, ManifestType manifestType, boolean onlyIfPublished) throws Exception;

getVideoManifestURI API パラメーター

この API では、次の 3 つのパラメーターを取り込みます。

パラメーター
説明
resource
Dynamic Media が取り込んだビデオに対応するリソース。
manifestType
ManifestType.DASH または ManifestType.HLS のいずれか
onlyIfPublished
マニフェスト URI が公開され、配信層で使用できる場合にのみ生成される場合に、True に設定します。

上記のメソッドを使用してビデオのマニフェスト URL を取得するには、ビデオエンコーディングプロファイルを「ビデオのアップロード」フォルダーに追加します。Dynamic Media は、フォルダーに割り当てられたビデオエンコーディングファイルで見つかったエンコーディングに基づいて、これらのビデオを処理します。これで、上記の API を呼び出して、アップロードされたビデオのマニフェスト URL を取得できます。

エラーシナリオ

エラーがある場合、API は null を返します。例外は、Experience Manager エラーログに記録されます。ログに記録されるこれらのエラーは、すべて Could not generate Video Manifest URI で始まります。次のシナリオでは、このようなエラーが発生する可能性があります。

  • IllegalArgumentException は、次のいずれかに関してログに記録されます。

    • 渡された resource パラメーターが null である。
    • 渡された resource パラメーターがビデオではない。
    • 渡された manifestType パラメーターが null である。
    • onlyIfPublished パラメーターは true として渡されたものの、ビデオが公開されていない。
    • Dynamic Media のアダプティブビデオセットを使用してビデオが取り込まれていない。
  • IOException は、Dynamic Media への接続で問題が発生した場合にログに記録されます。

  • 渡された manifestType パラメーターが ManifestType.DASH であり、ビデオが DASH 形式で処理されていない場合、UnsupportedOperationException がログに記録されます。

以下は、HTTPWhiteBoard 仕様で記述されたサーブレットを使用した上記の API の例です。コード構文の各タブを選択します。

pom.xml への依存関係の追加
accordion
pom.xml への依存関係の追加
code language-java
dependency>
     <groupId>com.day.cq.dam</groupId>
     <artifactId>cq-scene7-api</artifactId>
     <version>5.12.64</version>
     <scope>provided</scope>
</dependency>
サンプルサーブレット
accordion
サンプルサーブレット
code language-java
@Component
        service = Servlet.class
)
@HttpWhiteboardServletPattern(value = ManifestServlet.SERVLET_PATTERN)
@HttpWhiteboardContextSelect(value = Constants.SERVLET_CONTEXT_SELECTOR)
public class ManifestServlet extends HttpServlet {

   private static final Logger LOGGER = LoggerFactory.getLogger(ManifestServlet.class);

   private final ObjectMapper objectMapper;

    @Reference
    private Scene7Service scene7Service;

   public static final String SERVLET_PATTERN = Constants.VIDEO_API_PREFIX + "/manifestUrl";

   public ManifestServlet() {
         this.objectMapper = new ObjectMapper();
         objectMapper.setSerializationInclusion(JsonInclude.Include.NON_NULL);
   }

   @Override

   protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response) throws IOException {
        final ResourceResolver resolver = getResourceResolver(request);
        String assetPath = request.getParameter("assetPath");
        String manifest = request.getParameter("manifestType");
        String onlyIfPublished = request.getParameter("onlyIfPublished");
        Resource resource = resolver.getResource(assetPath);
        response.setCharacterEncoding(StandardCharsets.UTF_8.toString());
        response.setContentType("application/json");
        if(resource == null) {
            LOGGER.info("could not retrieve the resource from JCR");
            error("could not retrieve the resource from JCR", response);
            return;
        }

        String manifestUri = null;

        try{
            ManifestType manifestType =  ManifestType.DASH;
            if(manifest != null) {
                manifestType = ManifestType.valueOf(manifest);
            }
            manifestUri = scene7Service.getVideoManifestURI(resource, manifestType, onlyIfPublished != null);
            objectMapper.writeValue(response.getWriter(), new ManifestUrl(manifestUri));
            response.setContentType("application/json");
        } catch (Exception e) {
            LOGGER.error(e.getMessage(), e);
            error(String.format("Unable to get the manifest url for %s. %s", assetPath, e.getMessage()), response);
        }
    }

    private ResourceResolver getResourceResolver(HttpServletRequest request) {
        Object rr = request.getAttribute(AuthenticationSupport.REQUEST_ATTRIBUTE_RESOLVER);
        if (!(rr instanceof ResourceResolver)) {
            throw new IllegalStateException(
                    "The request does not seem to have been created via Apache Sling's authentication mechanism.");
        } else {
            return (ResourceResolver) rr;
        }
    }

    private void error(String errorMessage, HttpServletResponse response) throws IOException {
        ManifestUrl errorManifest = new ManifestUrl(null);
        errorManifest.setErrorMessage(errorMessage);
        response.setStatus(HttpServletResponse.SC_INTERNAL_SERVER_ERROR);
        objectMapper.writeValue(response.getWriter(), errorManifest);
    }
}
サーブレットの応答クラス
accordion
サーブレットの応答クラス
code language-java
public class ManifestUrl extends VideoResponse {
     String manifestUrl;
     public ManifestUrl(String manifestUrl) {
         this.manifestUrl = manifestUrl;
     }
     public String getManifestUrl() {
         return manifestUrl;
     }
}

public abstract class VideoResponse {
     String errorString;

     public String getErrorString() {
         return errorString;
     }

     public void setErrorMessage(String errorString) {
         this.errorString = errorString;
     }
}
サーブレットで参照される定数ファイル
accordion
サーブレットで参照される定数ファイル
code language-java
public final class Constants {

     private Constants() {
     }

     public static final String VIDEO_API_PREFIX = "/dynamicmedia/video";
     public static final String SERVLET_CONTEXT_SELECTOR = "(" + HttpWhiteboardConstants.HTTP_WHITEBOARD_CONTEXT_NAME + "=" +
             DMSampleApiHttpContext.CONTEXT_NAME + ")";

 }
ServletContext
accordion
ServletContext

servletContext を使用して上記のサーブレットをマウントします。以下は servletContext の例です。

code language-java
public class DMSampleApiHttpContext extends ServletContextHelper {

 public static final String CONTEXT_NAME = "com.adobe.dmSample";
 public static final String CONTEXT_PATH = "/dmSample";

 private final MimeTypeService mimeTypeService;

 private final AuthenticationSupport authenticationSupport;

 /**
  * Constructs a new context that will use the given dependencies.
  *
  * @param mimeTypeService Used when providing mime type of requests.
  * @param authenticationSupport Used to authenticate requests with sling.
  */
 @Activate
 public DMSampleApiHttpContext(@Reference final MimeTypeService mimeTypeService,
                               @Reference final AuthenticationSupport authenticationSupport) {
     this.mimeTypeService = mimeTypeService;
     this.authenticationSupport = authenticationSupport;
 }

 // ---------- HttpContext interface ----------------------------------------
 /**
  * Returns the MIME type as resolved by the <code>MimeTypeService</code> or
  * <code>null</code> if the service is not available.
  */
 @Override
 public String getMimeType(String name) {
     MimeTypeService mtservice = mimeTypeService;
     if (mtservice != null) {
         return mtservice.getMimeType(name);
     }
     return null;
 }

 /**
  * Returns the real context path that is used to mount this context.
  * @param req servlet request
  * @return the context path
  */
 public static String getRealContextPath(HttpServletRequest req) {
     final String path = req.getContextPath();
     if (path.equals(CONTEXT_PATH)) {
         return "";
     }
     return path.substring(CONTEXT_PATH.length());
 }

 /**
  * Returns a request wrapper that transforms the context path back to the original one
  * @param req request
  * @return the request wrapper
  */
 public static HttpServletRequest createContextPathAdapterRequest(HttpServletRequest req) {
     return new HttpServletRequestWrapper(req) {

         @Override
         public String getContextPath() {
             return getRealContextPath((HttpServletRequest) getRequest());
         }

     };

 }

 /**
  * Always returns <code>null</code> because resources are all provided
  * through individual endpoint implementations.
  */
 @Override
 public URL getResource(String name) {
     return null;
 }

 /**
  * Tries to authenticate the request using the
  * <code>SlingAuthenticator</code>. If the authenticator or the Repository
  * is missing this method returns <code>false</code> and sends a 503/SERVICE
  * UNAVAILABLE status back to the client.
  */
 @Override
 public boolean handleSecurity(HttpServletRequest request,
                               HttpServletResponse response) throws IOException {

     final AuthenticationSupport authenticator = this.authenticationSupport;
     if (authenticator != null) {
         return authenticator.handleSecurity(createContextPathAdapterRequest(request), response);
     }

     // send 503/SERVICE UNAVAILABLE, flush to ensure delivery
     response.sendError(HttpServletResponse.SC_SERVICE_UNAVAILABLE,
             "AuthenticationSupport service missing. Cannot authenticate request.");
     response.flushBuffer();

     // terminate this request now
     return false;
 }
}

サンプルサーブレットの使用

このサーブレットを呼び出すには、/dmSample/dynamicmedia/video/manifestUrlGET 操作を実行します。次のクエリパラメーターが渡されます。

クエリパラメーター
説明
assetPath
必須です。ビデオのパス。manifestUrl が生成されます。
manifestType
オプション。パラメーターには DASH または HLS を指定できます。渡されない場合は、デフォルトで DASH に設定されます。
onlyIfPublished
オプション。渡された場合、ビデオが公開された場合にのみ manifestUrl が返されます。

この例では、次の設定を考えます。

  • 会社は samplecompany です。
  • オーサリングインスタンスは http://sample-aem-author.com です。
  • フォルダー /content/dam/video-example には、ビデオエンコーディングプロファイルが適用されています。
  • ビデオ scenery.mp4 がフォルダー /content/dam/video-example にアップロードされています。

サーブレットは、以下の方法で呼び出すことができます。

タイプ
説明
HLS
http://sample-aem-author.com/dmSample/dynamicmedia/video/manifestUrl?manifestType=HLS&assetPath=/content/dam/video-example/scenery.mp4

DASH 配信が有効な場合:
{"manifestUrl":"https://s7d1.scene7.com/is/content/samplecompany/scenery-AVS.m3u8?packagedStreaming=true"}

DASH 配信が無効な場合:
{"manifestUrl":"https://s7d1.scene7.com/is/content/samplecompany/scenery-AVS.m3u8"}
DASH
http://sample-aem-author.com/dmSample/dynamicmedia/video/manifestUrl?manifestType=DASH&assetPath=/content/dam/video-example/scenery.mp4

DASH 配信が有効な場合:
{"manifestUrl":"https://s7d1.scene7.com/is/content/samplecompany/scenery-AVS.mpd"}

DASH 配信が無効な場合:
{}
エラー:アセットのパスが正しくありません
http://sample-aem-author.com/dmSample/dynamicmedia/video/manifestUrl?manifestType=DASH&assetPath=/content/dam/video-example/scennnnnnery.mp4

{"errorString":"could not retrieve the resource from JCR"}
recommendation-more-help
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