外部 web ページへのアダプティブフォームの埋め込み embed-adaptive-form-in-external-web-page

アダプティブフォームの新規作成または AEM Sites ページへのアダプティブフォームの追加には、最新の拡張可能なデータキャプチャコアコンポーネントを使用することをお勧めします。これらのコンポーネントは、アダプティブフォームの作成における大幅な進歩を表し、ユーザーエクスペリエンスの向上を実現します。この記事では、基盤コンポーネントを使用してアダプティブフォームを作成する古い方法について説明します。

AEM の外側にホストされた Web ページか AEM Sites ページに、アダプティブフォームをシームレスに埋め込むことができます。埋め込まれたアダプティブフォームではすべての機能を使用できるので、ユーザーは、ページから移動することなくフォームを記入および送信できます。これにより、ユーザーは web ページの他の要素から離れることなく、同時にフォームの操作も行うことができます。

前提条件 prerequisites

外部 web サイトにアダプティブフォームを埋め込む前に次の手順を実行します。

アダプティブフォームの埋め込み embed-adaptive-form

Web ページに数行の JavaScript を挿入することで、アダプティブフォームを埋め込むことができます。コードの API は AEM サーバーにアダプティブフォームのリソースを求める HTTP リクエストを送信し、指定したフォームコンテナにアダプティブフォームを挿入します。

アダプティブフォームを埋め込むには、以下のようにします。

  1. 次のコードを使用して、web サイト上に web ページを作成します。

    code language-html
    <!doctype html>
    <html>
      <head>
        <title>This is the title of the webpage!</title>
        <script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.3.1/jquery.min.js"></script>
      </head>
      <body>
      <div class="customafsection"/>
        <p>This section is replaced with the adaptive form.</p>
    
     <script>
     var options = {path:"/content/forms/af/locbasic.html", dataRef:"", themepath:"", CSS_Selector:".customafsection"};
     alert(options.path);
     var loadAdaptiveForm = function(options){
     //alert(options.path);
        if(options.path) {
            // options.path refers to the path of the adaptive form
            // For Example: /content/forms/af/ABC, where ABC is the adaptive form
            // Note: If AEM server is running on a context path, the adaptive form URL must contain the context path
            var path = options.path;
            path += "/jcr:content/guideContainer.html";
            $.ajax({
                url  : path ,
                type : "GET",
                data : {
                    // Set the wcmmode to be disabled
                    wcmmode : "disabled"
                    // Set the data reference, if any
                   // "dataRef": options.dataRef
                    // Specify a different theme for the form object
                  //  "themeOverride" : options.themepath
                },
                async: false,
                success: function (data) {
                    // If jquery is loaded, set the inner html of the container
                    // If jquery is not loaded, use APIs provided by document to set the inner HTML but these APIs would not evaluate the script tag in HTML as per the HTML5 spec
                    // For example: document.getElementById().innerHTML
                    if(window.$ && options.CSS_Selector){
                        // HTML API of jquery extracts the tags, updates the DOM, and evaluates the code embedded in the script tag.
                        $(options.CSS_Selector).html(data);
                    }
                },
                error: function (data) {
                    // any error handler
                }
            });
        } else {
            if (typeof(console) !== "undefined") {
                console.log("Path of Adaptive Form not specified to loadAdaptiveForm");
            }
        }
     }(options);
    
     </script>
      </body>
    </html>
    
  2. 埋め込まれたコードで、

    • options.path 変数の値をアダプティブフォームの公開 URL のパスに変更します。AEM サーバーがコンテキストパス上で実行されている場合は、その URL にコンテキストパスが含まれるようにします。アダプティブフォームの拡張子を含む完全な名前を必ず指定してください。例えば、上記のコードはアダプティブフォームと同一の AEM Forms サーバー上に存在するため、この例ではアダプティブフォームのコンテキストパスである /content/forms/af/locbasic.html が使用されています。
    • options.dataRef を URL と一緒に渡す属性に置き換えます。dataRef 変数を使用して、アダプティブフォームに事前にデータを取り込むことができます。
    • options.themePath をアダプティブフォームで設定されたテーマ以外のテーマへのパスと置き換えます。リクエストの属性を使用してテーマのパスを指定することもできます。
    • CSS_Selector は、アダプティブフォームが埋め込まれているフォームコンテナの CSS セレクターです。例えば、上の例では、.customafsection CSS クラスが CSS セレクターです。

アダプティブフォームが web ページに埋め込まれました。埋め込まれたアダプティブフォームで次を確認します。

  • 元のアダプティブフォームにあったヘッダーとフッターは、埋め込まれたフォームには含まれません。
  • ドラフトおよび送信済みフォームは、フォームポータル上の「ドラフト」タブと「送信」タブで使用できます。
  • 元のアダプティブフォームに構築された送信アクションは、埋め込まれたフォームでも保持されます。
  • アダプティブフォームのルールは保持され、埋め込みフォームでも完全に機能します。
  • 元のフォームに構築されたのエクスペリエンスのターゲティングと A/B テストは、埋め込まれたアダプティブフォームでは動作しません。
  • 元のフォームに Adobe Analytics が構築されている場合、分析データは Adobe Analytics サーバーで取得されます。ただし、Forms の分析レポートでは使用できません。

サンプルトポロジ sample-topology

アダプティブフォームを埋め込む外部 web ページは、プライベートネットワークのファイアウォールの内側にある AEM サーバーにリクエストを送信します。リクエストを安全に AEM サーバーに向けるようにするには、リバースプロキシサーバーを設定することをお勧めします。

Dispatcher なしで Apache 2.4 リバースプロキシサーバーをセットアップする例を示します。この例では、AEM サーバーを /forms コンテキストパスでホストし、リバースプロキシの /forms をマッピングします。これで、Apache サーバーの /forms へのすべてのリクエストは、AEM インスタンスにダイレクトされます。このトポロジにより、前に /forms の付いたすべてのリクエストが AEM サーバー経由になるため、Dispatcher レイヤーのルールの数を減らすことができます。

  1. httpd.conf設定ファイルを開き、次のコードの行をコメント解除します。または、これらのコードの行をファイルに追加することができます。

    code language-text
    LoadModule proxy_html_module modules/mod_proxy_html.so
    LoadModule proxy_http_module modules/mod_proxy_http.so
    
  2. 次のコードの行を httpd-proxy.conf 設定ファイルに追加して、プロキシルールをセットアップします。

    code language-text
    ProxyPass /forms https://[AEM_Instance]/forms
    ProxyPassReverse /forms https://[AEM_Instance]/forms
    

    [AEM_Instance] を、ルールの AEM サーバー公開 URL で置き換えます。

コンテキストパスに AEM サーバーをマウントしない場合、Apache レイヤーのプロキシルールは次のようになります。

ProxyPass /content https://<AEM_Instance>/content
ProxyPass /etc https://<AEM_Instance>/etc
ProxyPass /etc.clientlibs https://<AEM_Instance>/etc.clientlibs
# CSRF Filter
ProxyPass /libs/granite/csrf/token.json https://<AEM_Instance>/libs/granite/csrf/token.json

ProxyPassReverse /etc https://<AEM_Instance>/etc
ProxyPassReverse /etc.clientlibs https://<AEM_Instance>/etc.clientlibs
# written for thank you page and other URL present in AF during redirect
ProxyPassReverse /content https://<AEM_Instance>/content
NOTE
その他のトポロジをセットアップする場合は、Dispatcher レイヤーの送信、事前入力、およびその他の URL を必ず許可リストに登録してください。

ベストプラクティス best-practices

Web ページにアダプティブフォームを埋め込む場合、次のベストプラクティスを検討します。

  • Web ページの CSS で定義されたスタイルルールが、フォームオブジェクトの CSS と競合しないようにします。競合を避けるには、AEM クライアントライブラリを使用して、アダプティブフォームテーマの web ページ CSS を再利用します。アダプティブフォームテーマでクライアントライブラリを使用する方法については、AEM Forms のテーマを参照してください。
  • Web ページのフォームコンテナで、ウィンドウの幅全体を使用するようにします。これにより、モバイルデバイス用に設定された CSS ルールが、変更なしで確実に機能するようになります。フォームコンテナがウィンドウの幅全体を取らない場合、フォームを様々なモバイルデバイスに適応させるために、カスタム CSS を記述する必要があります。
  • [getData](https://helpx.adobe.com/jp/experience-manager/6-3/forms/javascript-api/GuideBridge.html) API を使用して、クライアントのフォームデータの XML または JSON 表現を取得してください。
  • [unloadAdaptiveForm](https://helpx.adobe.com/jp/experience-manager/6-3/forms/javascript-api/GuideBridge.html) API を使用して、HTML DOM からアダプティブフォームをアンロードします。
  • AEM サーバーから応答を送信するときは、access-control-origin ヘッダーを設定します。

AEM Forms がクロスドメインサイトに対してアダプティブフォームをサーブできるようにする cross-site

  1. AEM パブリッシュインスタンスで、AEM Web Console Configuration Manager(https://'[server]:[port]'/system/console/configMgr)に移動します。
  2. Apache Sling Referrer Filter 構成を探して開きます。
  3. 「許可済みホスト」フィールドで、web ページが存在するドメインを指定します。これにより、ホストは AEM サーバーに POST リクエストをできるようになります。また、正規表現を使用して、一連の外部アプリケーションドメインを指定することもできます。
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