Experience Manager Assets Brand Portal の概要 overview-of-aem-assets-brand-portal
マーケターは、関連するデジタルコンテンツの作成、管理および顧客への配信をすばやく行うために、チャネルパートナーや内部のビジネスユーザーとの連携が必要となる場合があります。関連するコンテンツをカスタマージャーニー全体にわたってタイミングよく配信することは、顧客のニーズやコンバージョン、エンゲージメント、ロイヤリティを促進するために不可欠です。
しかし問題は、広範囲に広がる内部チームやパートナー、リセラーとの間でブランドロゴやガイドライン、キャンペーンアセット、製品の写真を効率的かつ安全に共有できるソリューションを構築するのは容易ではないということです。
Adobe Experience Manager(AEM)Assets Brand Portal は、アセット配布およびアセット投稿機能を提供することで、世界中に分散している Brand Portal ユーザーと効果的に共同作業を行うマーケターのニーズに注力しています。
アセット配布により、承認されたクリエイティブアセットを容易に取得、制御し、それらのアセットを、様々なデバイスをまたいで、外部の関係者や内部のビジネスユーザーに安全に配布できます。一方、アセット投稿により、Brand Portal ユーザーは、オーサー環境にアクセスすることなく、Brand Portal にアセットをアップロードしたり、Experience Manager Assets に公開したりできます。投稿機能は、Brand Portal でのアセットソーシング と呼ばれます。これらにより、Brand Portal ユーザー(外部の代理店/チーム)からのアセット配布および投稿の全体的な Brand Portal エクスペリエンスを向上させ、アセットの市場投入までの時間を短縮し、コンプライアンス違反や不正アクセスのリスクを低減できます。
Brand Portal でのアセットソーシングを参照してください。
ブラウザーベースのポータル環境では、アセットを簡単にアップロード、参照、検索、プレビュー、承認された形式で書き出すことができます。
Experience Manager Assets と Brand Portal の連携の設定 configure-brand-portal
Adobe Experience Manager Assets と Brand Portal の連携を設定すると、Brand Portal ユーザー向けにアセットの公開、アセットの配布、アセットの投稿機能が可能になります。
Cloud Manager から Brand Portal をアクティベートすると、Experience Manager Assets as a Cloud Service と Brand Portal の連携が自動的に設定されます。アクティベーションワークフローにより、バックエンドで必要な設定が作成され、Experience Manager Assets as a Cloud Service インスタンスと同じ IMS 組織に Brand Portal がアクティベートされます。
一方、Experience Manager Assets(オンプレミス版および Managed Services 版)と Brand Portal の連携は、Adobe Developer Console を使用して手動で設定されます。このコンソールでは、Brand Portal テナントの認証に使用する Adobe Identity Management サービス(IMS)トークンを調達します。
詳しくは、Experience Manager Assets と Brand Portal の連携の設定を参照してください。
Brand Portal でのユーザーのペルソナ Personas
Brand Portal では次のユーザー役割をサポートしています。
- ゲストユーザー
- 閲覧者
- 編集者
- 管理者
次の表に、これらの役割を持つユーザーが実行できるタスクを示します。
ゲストユーザー guest-user
Experience Manager Assets Brand Portal では、Brand Portal へのゲストによるアクセスを許可します。ゲストユーザーは資格情報がなくてもポータルに入ることができ、公開フォルダー(およびコレクション)にアクセスできます。ゲストユーザーは、アセットの詳細を参照したり、公開フォルダーおよび公開コレクションのメンバーのアセットの完全なアセット表示を行ったりできます。公開アセットを検索、ダウンロード、および Lightbox コレクションに追加できます。
ただし、ゲストセッションでは、コレクションや保存済みの検索結果を作成したり、それらを共有したりすることはできません。ゲストセッション中のユーザーはフォルダーやコレクションの設定にアクセスしたり、アセットをリンクとして共有したりすることはできません。次に、ゲストユーザーが実行できるタスクの一覧を示します。
詳しくは、Brand Portal へのゲストによるアクセスを参照してください。
閲覧者 viewer
Admin Console で定義され閲覧者の役割で Brand Portal にアクセスできる Brand Portal ユーザーです。この役割を持つユーザーは、Brand Portal にログインし、許可されたフォルダー、コレクション、アセットにアクセスできます。また、アセット(元のアセットまたは特定のレンディション)を参照、プレビュー、ダウンロードおよび書き出したり、アカウント設定を指定したり、アセットを検索したりすることもできます。次に、閲覧者が実行できるタスクの一覧を示します。
編集者 editor
編集者の役割を持つユーザーは、閲覧者が実行できるタスクをすべて実行できます。さらに、編集者は、管理者によって共有されたファイルとフォルダーを表示できます。また、編集者の役割を持つユーザーは、コンテンツ(ファイル、フォルダー、コレクション)を他のユーザーと共有することもできます。
編集者は、閲覧者が実行できるタスクに加えて、次のタスクを実行できます。
管理者 administrator
管理者には、Admin Console でシステム管理者または Brand Portal 製品管理者としてマーキングされているユーザーが含まれます。管理者は、システム管理者とユーザーを追加/削除したり、プリセットを定義したりできます。また、ユーザーにメールを送信したり、ポータルの使用状況とストレージに関するレポートを表示したりできます。
管理者は、編集者が実行可能なすべてのタスクを実行できます。管理者が実行できるその他のタスクを次に示します。
AEM Assets の作成者は、上記のタスクに加えて、次のタスクを実行できます。
Brand Portal URL の代替エイリアス tenant-alias-for-portal-url
Brand Portal 6.4.3 以降では、各組織はそれぞれの Brand Portal テナントの既存 URL に対して 1 つの代替(エイリアス)URL を持つことができます。エイリアス URL を作成するには、既存の URL に代替プレフィックスを含めます。
テナント名が 32 文字を超える場合は、テナントのエイリアスを作成する必要があります。
カスタマイズできるのは Brand Portal URL のプレフィックスのみであり、URL 全体でないことに注意してください。例えば、geomettrix.brand-portal.adobe.com
という既存ドメインを持つ組織は、アドビに依頼することで geomettrixinc.brand-portal.adobe.com
という URL を作成できます。
ただし、AEM オーサーインスタンスを設定する際にはテナント ID URL のみを使用できます。テナントエイリアス(代替)URL は使用できません。
Brand Portal へのアクセス権の申請 request-access-to-brand-portal
ユーザーは、Brand Portal へのアクセス権をログイン画面から申請できます。この申請は Brand Portal 管理者に送信され、この管理者が Adobe Admin Console を通じてユーザーにアクセス権を付与します。アクセス権が付与されると、ユーザーに通知メールが届きます。
アクセス権を申請するには、以下の手順を実行します。
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Brand Portal ログインページから、「アクセスが必要ですか?」の横にある「ここをクリックしてください」を選択します。ただし、ゲストセッションに入るには、「ゲストとしてアクセスしますか?」の横にある「ここをクリックしてください」を選択します。
アクセスを申請ページが開きます。
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組織の Brand Portal へのアクセスを申請するには、有効な Adobe ID、Enterprise ID または Federated ID を持っている必要があります。
アクセスを申請ページで、自分の ID を使用してログインするか(シナリオ 1)、Adobe ID を作成します(シナリオ 2)。
シナリオ 1
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Adobe ID、Enterprise ID または Federated ID を持っている場合は、「ログイン」をクリックします。
ログインページが開きます。 -
Adobe ID 資格情報を入力し、「ログイン」をクリックします。
アクセスを申請ページにリダイレクトされます。
シナリオ 2
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Adobe ID を持っていない場合は、アクセスを申請ページの「Adobe ID を取得」をクリックして、Adobe ID を作成します。
ログインページが開きます。 -
「Adobe ID を取得」をクリックします。
新規登録ページが開きます。 -
名前、メール ID およびパスワードを入力します。
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「新規登録」をクリックします。
アクセスを申請ページにリダイレクトされます。
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アクセスの申請に使用する現在のユーザーの名前とメール ID が次のページに表示されます。管理者のコメントは空欄のまま、「送信」をクリックします。
製品管理者によるアクセス権の付与 grant-access-to-brand-portal
Brand Portal 製品管理者は Brand Portal の通知領域および自分のインボックス内のメールでアクセス申請を受け取ります。
製品管理者がアクセス権を付与するには、Brand Portal の通知領域に届いた通知をクリックし、「アクセス権を付与」をクリックする必要があります。
または、アクセス申請メールに記載されているリンクをたどって Adobe Admin Console にアクセスし、該当する製品設定にユーザーを追加することもできます。
Adobe Admin Console ホームページにリダイレクトされます。Adobe Admin Console を使用してユーザーを作成し、そのユーザーを、Brand Portal にグループとして表示される製品プロファイル(旧称:製品設定)に割り当てます。Admin Console でのユーザーの追加について詳しくは、ユーザーの追加を参照してください(手順 4~7 に従って、ユーザーを追加します)。
Brand Portal の言語 brand-portal-language
Brand Portal の言語は、Adobe Experience Cloud 設定で変更できます。
言語を変更するには:
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上部メニューから、ユーザー/プロファイルを編集を選択します。
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Experience Cloud 設定ページで、言語ドロップダウンメニューから言語を選択します。
Brand Portal のメンテナンス通知 brand-portal-maintenance-notification
Brand Portal のメンテナンスのために停止が予定されている場合は、Brand Portal にログインすると、バナー通知が表示されます。以下に通知の例を示します。
この通知を解除すると、Brand Portal を引き続き使用できます。この通知は、新しいセッションのたびに表示されます。