Dynamic Media を使用した CDN キャッシュの無効化 invalidating-cdn-cache-for-dm-assets-in-aem-cs

Dynamic Media アセットは、顧客との配信を高速化するために、CDN(コンテンツ配信ネットワーク)によってキャッシュされます。ただし、これらのアセットを更新する場合に、その変更を Web サイトに即座に反映させたいことがあります。CDN キャッシュの削除または無効化を行うと、Dynamic Media によって配信されるアセットをすばやく更新できます。TTL(有効期間)値(デフォルトは 10 時間)を使用してキャッシュの有効期限が切れるのを待つ必要はなくなりました。代わりに、Dynamic Media ユーザーインターフェイス内からリクエストを送信して、キャッシュを数分以内に有効期限切れにすることができます。

NOTE
この機能を使用するには、Adobe Experience Manager Dynamic Media に付属するアドビバンドルの CDN を使用する必要があります。この機能では、その他のカスタム CDN はサポートされません。

アカウントでスマートイメージングを有効にしており、アドビバンドルの CDN を使用している場合は、単一のベース URL をパージすることで、異なるクエリ文字列を持つすべての URL をパージできます。

例えば、https://weekendsite.scene7.com/is/image/<CUSTOMER-NAME>/image を無効にすると、次の URL も無効になります。

  • https://weekendsite.scene7.com/is/image/<CUSTOMER-NAME>/image
  • https://weekendsite.scene7.com/is/image/<CUSTOMER-NAME>/image?wid=300
  • https://weekendsite.scene7.com/is/image/<CUSTOMER-NAME>/image?$PLP$
  • その他。

ただし、この無効化は、s7d1.scene7.com などのスマートイメージングをサポートしない汎用ドメインには当てはまりません。このようなドメインでは、無効化を正常に機能させるために完全な URL が必要です。

Dynamic Media を使用して CDN キャッシュを無効にするには:

パート 1 / 2:CDN 無効化テンプレートの作成

  1. Adobe Experience Manager as a Cloud Service で、ツールアセットCDN 無効化テンプレート ​に移動します。

    CDN 検証機能

  2. CDN 無効化テンプレート ​ページで、シナリオに応じて次のいずれかのオプションを実行します。

    table 0-row-2 1-row-2 2-row-2
    シナリオ オプション
    Dynamic Media Classic を使用して、以前に CDN 無効化テンプレートを作成したことがある。 テンプレートを作成」テキストフィールドに、テンプレートデータが事前に入力されています。この場合は、テンプレートを編集するか、次の手順に進みます。
    テンプレートを作成する必要がある。何を入力すればよいか? テンプレートを作成」テキストフィールドに、次の例のように、特定の画像 ID ではなく <ID> を参照する画像 URL(画像プリセットまたは修飾子を含む)を入力します。
    https://my.publishserver.com/is/image/company_name/<ID>?$product$
    テンプレートに <ID> だけが含まれる場合は、Dynamic Media が https://<publishserver_name>/is/image/<company_name>/<ID> を入力します。ここで、<publishserver_name> はDynamic Media Classic の一般設定で定義されているパブリッシュサーバーの名前です。<company_name> は、この Experience Manager インスタンスに関連付けられている会社ルートの名前で、<ID> は、アセットピッカーで選択した無効化するアセットです。
    <ID> に続くプリセット/修飾子はすべて、URL 定義内にそのままコピーされます。
    テンプレートに基づいて自動形成できるのは画像のみ、すなわち /is/image のみです。
    /is/content/ の場合、アセットピッカーを使用してビデオや PDF などのアセットを追加しても、URL は自動生成されません。代わりに、CDN 無効化テンプレートでそのようなアセットを指定するか、パート 2 / 2 CDN 無効化オプションの設定 ​で、URL を手動で追加する必要があります。
    例:
    ​最初の例では、無効化テンプレートに <ID> と、/is/content を持つアセット URL が含まれます。例えば、http://my.publishserver.com:8080/is/content/dms7snapshot/<ID> のようになります。Dynamic Media は、このパスに基づいて URL を作成し、<ID> は、アセットピッカーを使用して選択された、無効にするアセットとなります。
    2 つ目の例では、無効化テンプレートに、/is/content が用いられ、Web プロパティで使用されるアセットの完全な URL が含まれます(アセットピッカーに依存しません)。例えば、http://my.publishserver.com:8080/is/content/dms7snapshot/backpack の backpack はアセット ID です。
    Dynamic Media でサポートされているアセット形式は、無効化の対象となります。CDN の無効化で​ サポートされない ​アセットファイルタイプには、PostScript®、Encapsulated PostScript®、Adobe Illustrator、Adobe InDesign、Microsoft PowerPoint、Microsoft Excel、Microsoft Word、リッチテキスト形式などがあります。

    • テンプレートを作成する際は、構文と入力ミスに注意する必要があります。Dynamic Media では、テンプレートの検証は行われません。
    • CDN 無効化テンプレートは、最大 2500 文字までのテキストを保存できます。
    • 画像スマートトリミングの URL は、この CDN 無効化テンプレート、またはパート 2:CDN 無効化オプションの設定の「URL を追加」テキストフィールドのいずれかで指定します​
    • CDN 無効化テンプレートの各エントリは、それぞれ別の行にする必要があります。
    • CDN 無効化テンプレートの次の例は説明用のものです。

    CDN 無効化テンプレート - 作成

    note note
    NOTE
    CDN 無効化テンプレートは、最大 2500 文字までのテキストを保存できます。
  3. CDN 無効化テンプレート ​ページの右上隅にある「保存」を選択し、「OK」を選択します。

    パート 2 / 2:CDN 無効化オプションの設定

  4. Experience Manager as a Cloud Service で、ツールアセットCDN 無効化 ​に移動します。

    CDN 検証機能

  5. CDN 無効化 - 追加詳細 ​ページで、CDN を無効化にするアセットを選択します。

    CDN 無効化 - 追加詳細

    note note
    NOTE
    CDN でアセット関連の画像プリセットを無効にするおよびテンプレートに基づいて無効にする」をオフにしたままにすると、選択したアセットのベース URL が無効に設定されます。このオプションは、画像に対してのみ使用します。
    table 0-row-2 1-row-2 2-row-2 3-row-2 4-row-2
    オプション 説明
    CDN でアセット関連の画像プリセットを無効化する (オプション)このオプションを選択すると、選択したアセットとそれに関連するすべての画像プリセット URL が、キャッシュの無効化のために自動作成されます。
    アセットと、それに関連付けられた事前定義のプリセット URL は、無効化のために自動作成されます。このオプションは、画像アセットに対してのみ機能します。
    テンプレートに基づいて無効化 (オプション)URL 作成に定義済みのテンプレートのみを使用する場合は、このオプションを選択します。
    アセットを追加 アセットピッカーを使用して、無効にするアセットを選択します。公開済みまたは非公開のアセットを選択できます。
    CDN でのキャッシュは、アセットベースではなく URL ベースです。したがって、Web サイト上での完全な URL を認識しておく必要があります。これらの URL を決定したら、テンプレートに追加できます。それから、アセットを選択して追加し、ワンステップで URL を無効にできます。
    このオプションは、「CDN でアセット関連の画像プリセットを無効化する」、または「テンプレートに基づいて無効化」、あるいはその両方と組み合わせて使用します。
    URL を追加 CDN キャッシュを無効にする Dynamic Media セットに、完全な URL パスを手動で追加または貼り付けます。パート 1 / 2:CDN 無効化テンプレートの作成 ​で CDN 無効化テンプレートを作成しておらず、無効にするアセットが数個の場合にこのオプションを使用します。
    重要: ​追加する各 URL は、それぞれ別の行に記述する必要があります。
    一度に 1000 個までの URL を無効にできます。「URL を追加」テキストフィールドの URL 数が 1000 を超える場合、「次へ」を選択できません。その場合、選択したアセットの右側の X を選択するか、手動で追加した URL を選択して、アセットを無効化リストから削除する必要があります。
    画像スマートトリミングの URL は、CDN 無効化テンプレートまたはこの「URL を追加」テキストフィールドのいずれかで指定します。
  6. ページの右上隅にある「次へ」を選択します。

  7. CDN 無効化 - 確認 ​ページの URL リストボックスに、前の手順で作成した CDN 無効化テンプレートから生成された 1 つ以上の URL と、先ほど追加したアセットのリストが表示されます。

    例えば、前の手順で示した CDN 無効化テンプレートの例を使用して、spinset という名前のアセットを 1 つ追加したとします。ツールアセットCDN 無効化 ​に移動すると、CDN 無効化 - 確認 ​ユーザーインターフェイスで以下の 5 つの URL が生成されます。

    CDN 無効化 - 確認

    必要に応じて、URL の右側の X を選択して、URL を無効化プロセスから削除します。

  8. ページの右上隅近くにある「送信」を選択して、CDN 無効化プロセスを開始します。

CDN 無効化エラーのトラブルシューティング

いずれの場合も、無効にするバッチ全体が処理されるか、バッチ全体が失敗します。

エラー
説明
選択したアセットの URL を取得できませんでした。
次のいずれかのシナリオが満たされた場合に発生します:
- Dynamic Media 設定が見つかりません。
- Dynamic Media 設定の読み取りに使用するサービスユーザーの取得中に例外が発生しました。
- URL の形成に使用するパブリッシュサーバーまたは会社ルートが Dynamic Media の設定にありません。
一部の URL が正しく定義されていません。修正して再送信します。
IPS CDN キャッシュ無効化 API がエラーを返した場合に発生します。このエラーは、URL が別の会社を参照しているか、IPS cdnCacheInvalidation API で行われた検証により URL が有効でないことを示します。
CDN キャッシュを無効にできませんでした。
CDN キャッシュの無効化リクエストがその他の理由で失敗した場合に発生します。
無効にする URL が入力されていません。
CDN 無効化 - 確認 ​ページに URL が存在せず、「送信」を選択した場合に発生します。
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