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複数ドメインでの Dispatcher の使用

Dispatcher のバージョンは AEM とは無関係です。AEM または CQ のドキュメントに組み込まれている Dispatcher のドキュメントへのリンクをたどると、このページにリダイレクトされる可能性があります。
Dispatcher を使用すると、以下の条件を満たしつつ、複数の Web ドメインでページ要求を処理できます。
  • 両方のドメイン用の Web コンテンツが単一の AEM リポジトリに保存されている。
  • Dispatcher キャッシュ内のファイルをドメインごとに個別に無効化できる。
例えば、ある会社がブランド A とブランド B という 2 つのブランドの Web サイトを公開しているとします。Web サイトページのコンテンツは AEM で作成され、次のように同じリポジトリワークスペースに保存されています。
/ | - content | - sitea | - content nodes | - siteb | - content nodes
BrandA.com
用のページは、
/content/sitea
の下に保存されています。URL
https://BrandA.com/en.html
に対するクライアント要求には、
/content/sitea/en
ノード向けにレンダリングされたページが返されます。同様に、
BrandB.com
用のページは、
/content/siteb
の下に保存されています。
Dispatcher を使用してコンテンツをキャッシュする場合は、クライアント HTTP 要求内のページ URL、キャッシュ内の対応するファイルのパスおよびリポジトリ内の対応するファイルのパスの間に関連付けを作成する必要があります。

クライアント要求

クライアントが HTTP 要求を Web サーバーに送信した場合、要求されたページの URL を Dispatcher キャッシュ内のコンテンツに解決し、最終的にはリポジトリ内のコンテンツに解決する必要があります。
  1. ドメインネームシステムが、HTTP 要求内のドメイン名に対して登録されている Web サーバーの IP アドレスを検出します。
  2. HTTP 要求が Web サーバーに送信されます。
  3. HTTP 要求が Dispatcher に渡されます。
  4. Dispatcher が、キャッシュされたファイルが有効かどうか判断します。有効な場合、キャッシュされたファイルがクライアントに返されます。
  5. キャッシュされたファイルが有効ではない場合、Dispatcher は AEM パブリッシュインスタンスから新たにレンダリングされたページを要求します。

キャッシュの無効化

Dispatcher フラッシュレプリケーションエージェントが、キャッシュされたファイルを Dispatcher が無効化するように要求した場合、リポジトリ内のコンテンツのパスをキャッシュ内のコンテンツに解決する必要があります。
  1. AEM オーサーインスタンス上でページがアクティベートされ、コンテンツがパブリッシュインスタンスにレプリケートされます。
  2. Dispatcher フラッシュエージェントが、レプリケートされたコンテンツのキャッシュを無効化するために Dispatcher を呼び出します。
  3. キャッシュされたファイルを無効化するために、Dispatcher が 1 つまたは複数の .stat ファイルにアクセスします。
複数のドメインで Dispatcher を使用するには、AEM、Dispatcher および Web サーバーを設定する必要があります。このページで説明する解決方法は一般的なもので、ほとんどの環境に適用できます。AEM トポロジが複雑なときは、特定の問題を解決するために、さらにカスタム設定が必要な場合があります。既存の IT インフラストラクチャおよび管理ポリシーを満たすには、サンプルの変更が必要になる可能性があります。

URL マッピング

ドメイン URL とコンテンツパスをキャッシュファイルへと解決するには、プロセスのどこかの時点で、ファイルパスまたはページ URL を変換する必要があります。以下で一般的な戦略を説明しますが、この説明では、プロセスの様々な時点でパスまたは URL の変換をおこないます。
  • (推奨)AEM パブリッシュインスタンスが、リソースの解決に Sling マッピングを使用して、内部 URL の書き換えルールを実装する。ドメイン URL はコンテンツリポジトリのパスに変換される( AEM による受信 URL の書き換え を参照)。
  • Web サーバーが、ドメイン URL をキャッシュのパスに変換する内部 URL 書き換えルールを使用する。( Web サーバーによる受信 URL の書き換え を参照)。
一般的に望ましいのは、Web ページに対して短縮された URL を使用することです。通常、ページ URL は、Web コンテンツが格納されたリポジトリフォルダーの構造をミラーリングしています。ただし、URL には最上位のリポジトリノード(
/content
など)が表示されません。クライアントは、必ずしも AEM リポジトリの構造を意識しません。

一般的な要件

Dispatcher を複数のドメインで動作させるために、環境を以下のように設定する必要があります。
  • 各ドメイン用のコンテンツをリポジトリの別々のブランチに配置する(以下のサンプルの環境を参照)。
  • Dispatcher フラッシュレプリケーションエージェントを AEM パブリッシュインスタンス上に設定する。( パブリッシュインスタンスからの Dispatcher キャッシュの無効化 を参照)。
  • ドメインネームシステムが、ドメイン名を Web サーバーの IP アドレスに解決する。
  • Dispatcher キャッシュが、AEM コンテンツリポジトリのディレクトリ構造をミラーリングしている。Web サーバーのドキュメントルートの下のファイルパスは、リポジトリ内のファイルのパスと同じである。

提供されているサンプルの環境

提供されている解決方法のサンプルは、以下の特徴を持つ環境に適用されます。
  • AEM オーサーインスタンスおよびパブリッシュインスタンスが Linux システム上にデプロイされている。
  • Apache HTTPD は Web サーバーで、Linux システム上にデプロイされている。
  • AEM コンテンツリポジトリと Web サーバーのドキュメントルートが、以下のファイル構造を使用している(Apache Web サーバーのドキュメントルートは /
    usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs)
    ):
    リポジトリ
| - /content | - sitea | | - content nodes | - siteb | - conent nodes
Web サーバーのドキュメントルート
| - /usr | - lib | - apache | - httpd-2.4.3 | - htdocs | - content | - sitea | - content nodes | - siteb | - content nodes

AEM による受信 URL の書き換え

リソース解決に Sling マッピングを使用することによって、受信 URL と AEM のコンテンツパスを関連付けることができます。Dispatcher からのレンダリング要求がリポジトリ内の適切なコンテンツに解決されるように、AEM パブリッシュインスタンスにマッピングを作成します。
Dispatcher のページレンダリング要求は、Web サーバーから渡される URL を使用してページを識別します。URL にドメイン名が含まれる場合は、Sling マッピングによって URL がコンテンツに解決されます。次の図は、
branda.com/en.html
の URL と
/content/sitea/en
ノードのマッピングを示したものです。
Dispatcher キャッシュは、リポジトリのノード構造をミラーリングしています。そのため、ページがアクティベートされたときに送信される、キャッシュされたページの無効化要求では、URL またはパスを変換する必要がありません。

Web サーバー上の仮想ホストの定義

異なるドキュメントルートを各 Web ドメインに割り当てられるように、Web サーバー上に仮想ホストを定義します。
  • Web サーバーは、Web ドメインごとに仮想ドメインを定義する必要があります。
  • ドメインごとに、そのドメインの Web コンテンツを格納するリポジトリ内のフォルダーと一致するようにドキュメントルートを設定します。
  • Dispatcher のインストール で説明しているように、各仮想ドメインには Dispatcher 関連の設定も含める必要があります。
以下のサンプルの
httpd.conf
ファイルでは、1 つの Apache Web サーバーに対して 2 つの仮想ドメインを設定しています。
  • (ドメイン名と一致する)サーバー名は branda.com(16 行目)と brandb.com(30 行目)です。
  • 各仮想ドメインのドキュメントルートは、サイトのページを格納する Dispatcher キャッシュ内のディレクトリです(17 および 31 行目)。
この設定を使用すると、
https://branda.com/en/products.html
に対する要求を受信したときに、Web サーバーが次のアクションを実行します。
  • URL を
    ServerName
    branda.com.
    の仮想ホストと関連付けます。
  • URL を Dispatcher に転送します。

httpd.conf

# load the Dispatcher module LoadModule dispatcher_module modules/mod_dispatcher.so # configure the Dispatcher module <IfModule disp_apache2.c> DispatcherConfig conf/dispatcher.any DispatcherLog logs/dispatcher.log DispatcherLogLevel 3 DispatcherNoServerHeader 0 DispatcherDeclineRoot 0 DispatcherUseProcessedURL 0 DispatcherPassError 0 </IfModule> # Define virtual host for brandA.com <VirtualHost *:80> ServerName branda.com DocumentRoot /usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs/content/sitea <Directory /usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs/content/sitea> <IfModule disp_apache2.c> SetHandler dispatcher-handler ModMimeUsePathInfo On </IfModule> Options FollowSymLinks AllowOverride None </Directory> </VirtualHost> # define virtual host for brandB.com <VirtualHost *:80> ServerName brandB.com DocumentRoot /usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs/content/siteb <Directory /usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs/content/siteb> <IfModule disp_apache2.c> SetHandler dispatcher-handler ModMimeUsePathInfo On </IfModule> Options FollowSymLinks AllowOverride None </Directory> </VirtualHost> # document root for web server DocumentRoot "/usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs"
仮想ホストは、メインサーバーセクションで設定されている DispatcherConfig プロパティの値を継承します。仮想ホストに独自の DispatcherConfig プロパティを含めて、メインサーバー設定をオーバーライドできます。

複数ドメインを処理するように Dispatcher を設定

ドメイン名と対応する仮想ホストを含む URL をサポートするには、以下の Dispatcher ファームを定義します。
  • 仮想ホストごとに Dispatcher ファームを設定します。これらのファームが各ドメインの Web サーバーからの要求を処理し、キャッシュされたファイルを確認し、レンダーからページを要求します。
  • コンテンツがどのドメインに属するかにかかわらず、キャッシュのコンテンツの無効化に使用する Dispatcher ファームを設定します。このファームは、Dispatcher フラッシュレプリケーションエージェントからのファイル無効化要求を処理します。

仮想ホスト用の Dispatcher ファームの作成

クライアント HTTP 要求内の URL を Dispatcher キャッシュ内の適切なファイルに解決できるよう、仮想ホスト用の仮想ファームには以下の設定が必要です。
  • /virtualhosts
    プロパティをドメイン名に設定します。Dispatcher は、このプロパティを使用してファームとドメインを関連付けることができます。
  • /filter
    プロパティは、ドメイン名部分の後ろを切り捨てた要求 URL のパスへのアクセスを許可します。例えば、
    https://branda.com/en.html
    という URL の場合
    /en.html
    として解釈されるので、フィルターはこのパスへのアクセスを許可する必要があります。
  • /docroot
    プロパティを Dispatcher キャッシュ内にあるドメインのサイトコンテンツのルートディレクトリのパスに設定します。このパスは、元の要求から連結された URL のプレフィックスとして使用されます。例えば、
    /usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs/sitea
    の docroot は、
    /usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs/sitea/en.html
    ファイルを解決するために
    https://branda.com/en.html
    を要求します。
さらに、AEM パブリッシュインスタンスを仮想ホストのレンダーとして指定する必要があります。必要に応じて他のファームのプロパティを設定します。以下のコードは、branda.com ドメイン用の簡潔なファーム設定です。
/farm_sitea { ... /virtualhosts { "branda.com" } /renders { /rend01 { /hostname "127.0.0.1" /port "4503" } } /filter { /0001 { /type "deny" /glob "*" } /0023 { /type "allow" /glob "*/en*" } ... } /cache { /docroot "/usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs/content/sitea" ... } ... }

キャッシュ無効化のための Dispatcher ファームの作成

キャッシュされたファイルの無効化要求を処理するには、Dispatcher ファームが必要です。このファームは、各仮想ホストのドキュメントルートディレクトリ内にある .stat ファイルにアクセスできる必要があります。
以下のプロパティ設定を使用すると、Dispatcher はキャッシュ内のファイルから AEM コンテンツリポジトリ内のファイルを解決できます。
  • /docroot
    プロパティを Web サーバーのデフォルトのドキュメントルートに設定します。一般的に、このディレクトリに
    /content
    フォルダーが作成されます。Linux 上の Apache の場合の値の一例は、
    /usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs
    になります。
  • /filter
    プロパティは、
    /content
    ディレクトリの下にあるファイルへのアクセスを許可します。
/statfileslevel
プロパティには、各仮想ホストのルートディレクトリに .stat ファイルを作成できるだけの高さが必要です。このプロパティを使用して、各ドメインのキャッシュを個別に無効化できます。サンプルの設定として、
/statfileslevel
の値が
2
の場合、
*docroot*/content/sitea
ディレクトリと
*docroot*/content/siteb
ディレクトリに .stat ファイルが作成されます。
さらに、パブリッシュインスタンスを仮想ホストのレンダーとして指定する必要があります。必要に応じて他のファームのプロパティを設定します。以下のコードは、キャッシュの無効化に使用するファームの簡潔な設定です。
/farm_flush { ... /virtualhosts { "invalidation_only" } /renders { /rend01 { /hostname "127.0.0.1" /port "4503" } } /filter { /0001 { /type "deny" /glob "*" } /0023 { /type "allow" /glob "*/content*" } ... } /cache { /docroot "/usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs" /statfileslevel "2" ... } ... }
Web サーバーを起動すると、(デバッグモードの)Dispatcher ログにすべてのファームの初期化が記録されます。
Dispatcher initializing (build 4.1.2) [Fri Nov 02 16:27:18 2012] [D] [24974(140006182991616)] farms[farm_sitea].cache.docroot = /usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs/content/sitea [Fri Nov 02 16:27:18 2012] [D] [24974(140006182991616)] farms[farm_siteb].cache.docroot = /usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs/content/siteb [Fri Nov 02 16:27:18 2012] [D] [24974(140006182991616)] farms[farm_flush].cache.docroot = /usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs [Fri Nov 02 16:27:18 2012] [I] [24974(140006182991616)] Dispatcher initialized (build 4.1.2)

リソース解決のための Sling マッピングの設定

ドメインベースの URL を AEM パブリッシュインスタンス上のコンテンツに解決できるよう、リソースの解決に Sling マッピングを使用します。リソースマッピングによって、Dispatcher から(もともとはクライアント HTTP 要求から)の受信 URL がコンテンツノードに変換されます。
To learn about Sling resource mapping, see Mappings for Resource Resolution in the Sling documentation.
一般的に、以下のリソースにはマッピングが必要ですが、追加のマッピングが必要な場合もあります。
  • コンテンツページのルートノード(
    /content
    の下)
  • ページが使用するデザインノード(
    /etc/designs
    の下)
  • /libs
    フォルダー
コンテンツページに対するマッピングを作成したら、必要な追加マッピングを検出するために、Web ブラウザーを使用して、Web サーバー上のページを開きます。パブリッシュインスタンスの error.log ファイルで、見つからなかったリソースに関するメッセージを探します。以下のサンプルメッセージは、
/etc/clientlibs
に対するマッピングが必要であることを示しています。
01.11.2012 15:59:24.601 *INFO* [10.36.34.243 [1351799964599] GET /etc/clientlibs/foundation/jquery.js HTTP/1.1] org.apache.sling.engine.impl.SlingRequestProcessorImpl service: Resource /content/sitea/etc/clientlibs/foundation/jquery.js not found
リンクが壊れないように、デフォルトの Apache Sling リライターの linkchecker 変換サービスが、ページ内のハイパーリンクを自動的に変更します。ただし、リンクの書き換えは、リンクターゲットが HTML または HTM ファイルの場合にのみ実行されます。他のファイルタイプへのリンクを更新するには、変換サービスコンポーネントを作成して、HTML リライターパイプラインに追加します。

サンプルのリソースマッピングノード

branda.com ドメイン用のリソースマッピングを実装するノードを以下の表に示します。同様のノードが
brandb.com
用にも作成されます(例:
/etc/map/http/brandb.com
)。どのケースにおいても、ページの HTML 内の参照が Sling のコンテキストで正しく解決されない場合にはマッピングが必要です。
ノードパス
種類
プロパティ
/etc/map/http/branda.com
sling:Mapping
名前:sling:internalRedirectタイプ:String値:/content/sitea
/etc/map/http/branda.com/libs
sling:Mapping
名前:sling:internalRedirect
タイプ:String
値:/libs
/etc/map/http/branda.com/etc
sling:Mapping
/etc/map/http/branda.com/etc/designs
sling:Mapping
名前:sling:internalRedirect
VType:String
VValue:/etc/designs
/etc/map/http/branda.com/etc/clientlibs
sling:Mapping
名前:sling:internalRedirect
VType:String
VValue:/etc/clientlibs

Dispatcher フラッシュレプリケーションエージェントの設定

AEM パブリッシュインスタンス上の Dispatcher フラッシュレプリケーションエージェントは、適切な Dispatcher ファームに無効化要求を送信する必要があります。ファームにターゲットを設定するには、(「トランスポート」タブの)Dispatcher フラッシュアプリケーションエージェントの URI プロパティを使用します。キャッシュを無効化するために設定されている Dispatcher ファームの
/virtualhost
プロパティの値を含めます。
https://*webserver_name*:*port*/*virtual_host*/dispatcher/invalidate.cache
例えば、前の例の
farm_flush
ファームを使用する場合、URI は
https://localhost:80/invalidation_only/dispatcher/invalidate.cache
になります。

Web サーバーによる受信 URL の書き換え

Web サーバーの内部 URL 書き換え機能を使用して、ドメインベースの URL を Dispatcher キャッシュ内のファイルパスに変換します。例えば、
https://brandA.com/en.html
ページに対するクライアント要求は、Web サーバーのドキュメントルート内にある
content/sitea/en.html
ファイルに変換されます。
Dispatcher キャッシュは、リポジトリのノード構造をミラーリングしています。そのため、ページがアクティベートされたときに送信される、キャッシュされたページの無効化要求では、URL またはパスを変換する必要がありません。

Web サーバー上での仮想ホストおよび書き換えルールの定義

Web サーバー上に以下の要素を設定します。
  • Web ドメインごとに仮想ホストを定義します。
  • ドメインごとに、そのドメインの Web コンテンツを格納するリポジトリ内のフォルダーと一致するようにドキュメントルートを設定します。
  • 仮想ドメインごとに、受信 URL をキャッシュされたファイルのパスに変換する URL 名変更ルールを作成します。
  • Dispatcher のインストール で説明しているように、各仮想ドメインには Dispatcher 関連の設定も含める必要があります。
  • Dispatcher モジュールは、Web サーバーが書き換えた URL を使用するように設定する必要があります。( Dispatcher のインストール
    DispatcherUseProcessedURL
    プロパティを参照。)
以下のサンプル httpd.conf ファイルでは、1 つの Apache Web サーバーに対して 2 つの仮想ホストを設定しています。
  • (ドメイン名と一致する)サーバー名は
    brandA.com
    (16 行目)と
    brandB.com
    (32 行目)です。
  • 各仮想ドメインのドキュメントルートは、サイトのページを格納する Dispatcher キャッシュ内のディレクトリです(20 および 33 行目)。
  • 各仮想ドメインの URL 書き換えルールは、キャッシュ内のページへのパスの前に要求されたページのパスを付ける正規表現です(19 および 35 行目)。
  • DispatherUseProcessedURL
    プロパティを
    1
    に設定します。(10 行目)。
例えば、Web サーバーは、
https://brandA.com/en/products.html
という URL を持つ要求を受信した場合、次のアクションを実行します。
  • URL を
    ServerName
    brandA.com.
    の仮想ホストと関連付けます。
  • URL を
    /content/sitea/en/products.html.
    に書き換えます。
  • URL を Dispatcher に転送します。

httpd.conf

# load the Dispatcher module LoadModule dispatcher_module modules/mod_dispatcher.so # configure the Dispatcher module <IfModule disp_apache2.c> DispatcherConfig conf/dispatcher.any DispatcherLog logs/dispatcher.log DispatcherLogLevel 3 DispatcherNoServerHeader 0 DispatcherDeclineRoot 0 DispatcherUseProcessedURL 1 DispatcherPassError 0 </IfModule> # Define virtual host for brandA.com <VirtualHost *:80> ServerName branda.com DocumentRoot /usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs/content/sitea RewriteEngine on RewriteRule ^/(.*)\.html$ /content/sitea/$1.html [PT] <Directory /usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs/content/sitea> <IfModule disp_apache2.c> SetHandler dispatcher-handler ModMimeUsePathInfo On </IfModule> Options FollowSymLinks AllowOverride None </Directory> </VirtualHost> # define virtual host for brandB.com <VirtualHost *:80> ServerName brandB.com DocumentRoot /usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs/content/siteb RewriteEngine on RewriteRule ^/(.*)\.html$ /content/siteb/$1.html [PT] <Directory /usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs/content/siteb> <IfModule disp_apache2.c> SetHandler dispatcher-handler ModMimeUsePathInfo On </IfModule> Options FollowSymLinks AllowOverride None </Directory> </VirtualHost> # document root for web server DocumentRoot "/usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs"

Dispatcher ファームの設定

Web サーバーが URL を書き換える場合、Dispatcher には Dispatcher の設定 に応じて定義された単一のファームが必要です。Web サーバーの仮想ホストと URL 名変更ルールをサポートするには、以下の設定が必要です。
  • /virtualhosts
    プロパティにすべての VirtualHost 定義の ServerName 値を含める必要があります。
  • /statfileslevel
    プロパティには、各ドメインのコンテンツファイルを格納するディレクトリ内で .stat ファイルを作成できるよう、十分な大きさにする必要があります。
以下のサンプルの
dispatcher.any
ファイルは、Dispatcher と一緒にインストールされるサンプルの ファイルをベースとしています。以前の
httpd.conf
ファイルの Web サーバー設定をサポートするには、次の変更が必要です。
  • /virtualhosts
    プロパティによって、Dispatcher が
    brandA.com
    ドメインおよび
    brandB.com
    ドメインに対する要求を処理します。(12 行目)
  • ドメインの Web コンテンツを格納する各ディレクトリに stat ファイルを作成できるよう、
    /statfileslevel
    プロパティを「2」に設定します(41 行目):
    /statfileslevel "2"
通常どおり、キャッシュのドキュメントルートは Web サーバーのドキュメントルートと同じです(40 行目):
/usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs

dispatcher.any

/name "testDispatcher" /farms { /dispfarm0 { /clientheaders { "*" } /virtualhosts { "brandA.com" "brandB.com" } /renders { /rend01 { /hostname "127.0.0.1" /port "4503" } } /filter { /0001 { /type "deny" /glob "*" } /0023 { /type "allow" /glob "*/content*" } # disable this rule to allow mapped content only /0041 { /type "allow" /glob "* *.css *" } # enable css /0042 { /type "allow" /glob "* *.gif *" } # enable gifs /0043 { /type "allow" /glob "* *.ico *" } # enable icos /0044 { /type "allow" /glob "* *.js *" } # enable javascript /0045 { /type "allow" /glob "* *.png *" } # enable png /0046 { /type "allow" /glob "* *.swf *" } # enable flash /0061 { /type "allow" /glob "POST /content/[.]*.form.html" } # allow POSTs to form selectors under content /0062 { /type "allow" /glob "* /libs/cq/personalization/*" } # enable personalization /0081 { /type "deny" /glob "GET *.infinity.json*" } /0082 { /type "deny" /glob "GET *.tidy.json*" } /0083 { /type "deny" /glob "GET *.sysview.xml*" } /0084 { /type "deny" /glob "GET *.docview.json*" } /0085 { /type "deny" /glob "GET *.docview.xml*" } /0086 { /type "deny" /glob "GET *.*[0-9].json*" } /0090 { /type "deny" /glob "* *.query.json*" } } /cache { /docroot "/usr/lib/apache/httpd-2.4.3/htdocs" /statfileslevel "2" /allowAuthorized "0" /rules { /0000 { /glob "*" /type "allow" } } /invalidate { /0000 { /glob "*" /type "deny" } /0001 { /glob "*.html" /type "allow" } } /allowedClients { } } /statistics { /categories { /html { /glob "*.html" } /others { /glob "*" } } } } }
単一の Dispatcher ファームが定義されているので、AEM パブリッシュインスタンス上の Dispatcher フラッシュレプリケーションエージェントに特別な設定は必要ありません。