ローカル開発環境のセットアップ

Adobe Asset Compute プロジェクトは、AEM SDK から提供されるローカル AEM ランタイムと統合することができないので、AEM Maven プロジェクトアーキタイプに基づく AEM アプリケーションで必要になるものとは別に、独自のツールチェーンを使用して開発されます。

Asset Compute マイクロサービスを拡張するには、ローカルの開発者マシンに次のツールをインストールする必要があります。

簡易セットアップ手順

以下は、簡素化されたセットアップ手順です。これらの開発ツールの詳細については、以下の個別の節で説明します。

簡易インストール手順について詳しくは、以下の節を参照してください。

Visual Studio Code のインストール vscode

Microsoft Visual Studio Code は、Asset Compute ワーカーの開発とデバッグに使用されます。ワーカーの開発には他の JavaScript 互換 IDE も使用できますが、Asset Compute ワーカーのデバッグに統合できるのは Visual Studio Code のみです。

このチュートリアルでは、Visual Studio Code を使用することを前提としています。Visual Studio Code が、Asset Compute を拡張する際の最適な開発者エクスペリエンスを提供するからです。

Docker Desktop のインストール docker

最新の安定した Docker Desktop をダウンロードしインストールします。これが、Asset Compute プロジェクトをローカルでテストおよびデバッグするために必要なものだからです。

Docker Desktop をインストールしたら、Docker Desktop を起動し、コマンドラインから次の Docker イメージをインストールします。

$ docker pull openwhisk/action-nodejs-v12:latest
$ docker pull adobeapiplatform/adobe-action-nodejs-v12:3.0.22

Windows マシンを使用する開発者は、上記のイメージに Linux コンテナを使用していることを確認してください。Linux コンテナに切り替える手順については、Docker for Windows のドキュメントを参照してください。

Node.js （および npm）のインストール node-js

Asset Compute ワーカーは Node.js をベースにしているので、開発およびビルドには Node.js 10 以降（および npm）が必要です。

Adobe I/O CLI のインストール aio

Adobe I/O CLI をインストールします。Adobe I/O CLI（aio）は、Adobe I/O テクノロジーの使用および同テクノロジーとのやり取りを容易にするコマンドライン（CLI）npm モジュールで、カスタム Asset Compute ワーカーの生成にもローカル開発にも使用されます。

$ npm install -g @adobe/aio-cli

Adobe I/O CLI Asset Compute プラグインのインストール aio-asset-compute

Adobe I/O CLI Asset Compute プラグイン

$ aio plugins:install @adobe/aio-cli-plugin-asset-compute

wskdebug のインストール wskdebug

Asset Compute ワーカーのローカルデバッグを容易にする Apache OpenWhisk デバッグ npm モジュールをダウンロードしインストールします。

wskdebug が機能するには、Visual Studio Code 1.48.x 以降が必要です。

$ npm install -g @openwhisk/wskdebug

ngrok のインストール ngrok

ローカル開発マシンへのパブリックアクセスを提供する ngrok npm モジュールをダウンロードしインストールして、Asset Compute ワーカーのローカルデバッグを容易に行えるようにします。

$ npm install -g ngrok --unsafe-perm=true