Experience Cloud ID サービスの概要

Experience Cloud ID サービスは、Experience Cloud アプリケーションサービスの共通の ID フレームワークを実現します。Experience Cloud ID サービスを使用すると、Experience Cloud ID(ECID)を設定できます。

ECID は、Adobe Experience Platform および Experience Cloud アプリケーションで横断的に使用される共有の ID 名前空間です。訪問者の行動の追跡と、複数のセッションにわたって保持される一意の ID を各デバイスに確実に割り当てることを目的とします。

TIP
Experience Cloud ID サービス、Experience Platform ID サービス および ECID は、3 つの​ 異なる ​エンティティです。

Experience Cloud ID サービスは、アプリケーション固有の様々な ID の代わりとなり、顧客 ID と認証状態機能を使用して、独自の顧客 ID を Experience Cloud に渡せるようにします。

NOTE
Experience Cloud ID サービスは、購読している Experience Cloud アプリケーションサービスでのみ機能し、購読していない場合は他のアプリケーションサービスへのアクセスを提供しません。

Experience Cloud ID サービスは、次のアプリケーションをサポートしています。

いずれは、ID サービスは、現在および将来の多くの Experience Cloud 機能、機能強化およびサービスにとって不可欠なコンポーネントになります。現在、ID サービスは、AnalyticsAudience Manager および Target をサポートしています。ID サービスを実装していない場合、今が移行戦略を検討し始めるチャンスです。

機能の概要

まとめると、Experience Cloud ID サービスは以下の目的に役立ちます。

  • 1 台のデバイスで複数のアプリケーションにわたって訪問者を一意に識別します。
  • 同じドメインでトラッキングを確実に行えるように、顧客のドメインにファーストパーティ Cookie を設定します。詳しくは、Cookie と Experience Cloud ID サービスに関するドキュメントを参照してください。
  • エイリアス と ID マッピングを Experience Cloud の顧客とパートナーから受け取る。
  • Experience Cloud 内の ID 同期を管理する。
  • 広告技術エコシステム全体にわたり様々なサードパーティとの ID 同期をサポートする。

Experience Cloud ID サービスの要件

ID サービスを使用するには、お使いのソリューションおよび他のアドビコードライブラリが特定の要件を満たしている必要があります。

  • Cookie と Experience Cloud ID サービス:Experience Cloud ID サービスでは、組織 ID、Experience Cloud AMCV Cookie および demdex Cookie を使用して、サイト訪問者の一意の永続的な識別子を作成し保存します。これらの Cookie により、ID サービスで異なるドメインをまたいで訪問者を追跡できるようになり、異なる Experience Cloud ソリューション間でのデータ共有が可能になります。
  • Experience Cloud Identity Service による ID のリクエスト方法と設定方法:ID リクエストと応答プロセスの概要です。個々のサイト、異なる複数のサイトおよびそれぞれ独自の組織 ID を持つ異なる Experience Cloud ユーザーによって管理されるサイトに対する ID の割り当て例を示しています。
  • ID 同期と一致率について:Adobe Media Manager や ID サービスなどの Experience Cloud ID サービスにおける ID 同期プロセスと一致率の概要です。
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